2022/6/25

【要点だけ】今週の重要ニュースを1分でキャッチアップ 

NewsPicks 編集部 記者・編集者
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INDEX
  • ①止まらない円安
  • ②参院選、始まる
  • ③来週、G7・NATO首脳会議

①止まらない円安

(写真:ロイター/アフロ)
💡概要
相変わらず円安が止まりません。
今週の外国為替市場では一時、1ドル=136円台を記録しました。136円台は1998年10月以来、約24年ぶりです。
大規模な金融緩和を継続する日銀と、金融引き締めを積極的に進める見通しのアメリカFRB(連邦準備理事会)。
両者の金融政策の違いによって、日米金利差が広がるとみられることから、円売りが続いています。
🤔ちなみに…
今は「歴史的な円安」と言われています。
円安とは、日本が海外からモノやサービスを買ってくる購買力が、どんどん落ちていくということです。ガソリンや食料品などが値上がりし、最近は私たちの生活でも、徐々にその影響を実感するようになってきました。
ただ、そもそも実質実効レートでみると、円の実力は1995年をピークに弱くなっきています。この大きな理由は、産業構造の転換をすべきタイミングでしてこなかったからです。
それは一体、どういうことでしょうか?NewsPicksでは、円安について本当に知っておきたいことについて、詳しく解説しています。
ポイント
①FRBのパウエル議長は、物価高の抑制を優先する考えを改めて示した。

②米国だけでなく、イギリス、韓国など、多くの先進国が利上げを実施。ECB(欧州中央銀行)も7月に行なう予定。

③他の通貨の金利が引き上げられる中で、日本円だけ金利が低い=相対的な価値が落ちるため、円が安くなる。

②参院選、始まる

(画像:NewsPicks編集部)
💡概要
参院選が22日に公示され、7月10日の投開票までの18日間の選挙戦が始まりました。ロシアのウクライナ侵攻による物価高対策、外交や安全保障政策、新型コロナ対策などが争点となりそうです。
前回(2019年)から175人増の545人が立候補を届け出ました。500人を上回ったのは、1995年以来27年ぶりです。選挙区と比例代表合わせて125議席を争います。
🤔ちなみに…
立候補者の女性比率が33.2%(181人)で過去最高となりました。ただし「2025年までに、衆院選と参院選、それぞれの女性候補者の割合を35%にする」という政府の努力目標には届きませんでした。
立憲民主党と共産党は50人以上の候補者のうち、女性が半数を上回りました。その一方で、与党である自民党は23%、公明党は21%と、いずれも2割程度でした。
女性比率が過去最高となった背景には、候補者男女均等法が2018年に施行されたことがあるとみられますが、こちらは35%より高い「できる限り男女同数」を目指すもので、その道のりはまだ険しそうです。
ポイント
①投開票は7月10日。

②争点は物価高や安全保障、コロナ対策など。

③女性候補者の割合は過去最高も、男女同数にはまだ遠い。

③来週、G7・NATO首脳会議

(写真:ロイター/アフロ)
注目スケジュール
6月26日(日):G7首脳会議。28日まで
6月27日(月):テニス・ウィンブルドン選手権開幕。7月10日まで
6月29日(水):NATO首脳会議。30日まで
6月30日(木):OPECプラス閣僚級会合
7月  1日(金):香港返還25周年
🤔ひとこと
来週はG7(先進7カ国)とNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議がそれぞれ開かれます。主にロシアや中国への対応について、協議するとみられます。
アメリカの政府高官が、G7首脳会議でロシアへの新たな制裁措置を発表をする見通しを明らかに。また、NATOは行動指針「戦略概念」に、初めて中国を懸念要因として明記する方針です。
なお、ウクライナのゼレンスキー大統領も、それぞれの会議にオンラインで出席予定。改めて、支援や武器供与を訴えるとみられます。