2022/6/28

【一般用語】新常識:就活生が知るべき「ダイバーシティ」

ダイバーシティの意義を理解し、実践することは全てのビジネスパーソンにとっての常識となりつつあります。
就活生も例外ではありません。面接やグループディスカッションなどの場で、ダイバーシティについての無理解を露呈することは致命的です。
しかし、ダイバーシティとはそもそも何で、なぜ大切なのでしょうか。そして、どうすれば実現に近づくことができるのでしょうか。
今回はNewsPicksオリジナル特集の中から、「ダイバーシティ」を深く知ることができる番組・記事を6本を紹介します。
NewsPicks for Studentsでは、就活キックオフを応援するためのキャンペーンをスタート。連動して、業界研究・企業研究ができる番組・記事のプレイリストをお届けしていきます。
INDEX
  • 1. ダイバーシティを本当に基礎から理解
  • 2. ダイバーシティと生産性
  • 3. 日本の男女格差を知る
  • 4. ダイバーシティの「理不尽」を直視する
  • 5. ASDと脳のダイバーシティ
  • 6. ダイバーシティ推進が遅れる理由

1. ダイバーシティを本当に基礎から理解

ダイバーシティの本質がこの動画で基礎からわかります。
開幕早々、4人の登壇者を見た古坂大魔王が「(登壇者の構成が)ダイバーシティですよ!」と一言。
しかし、ロバート・キャンベル氏によれば小坂大魔王の言葉こそが問題発言なのだそう。
一体どういうことでしょうか?
「なぜビジネスにおいてダイバーシティが重要なのか」「ダイバーシティを推進するために何ができるのか」基礎から楽しく学んでいきましょう。

2. ダイバーシティと生産性

ダイバーシティの推進は、単なる社会善にとどまらず、経営パフォーマンスとも密接に関連しています。
この番組では、落合陽一氏を中心に、元金融アナリストのデービッド・アトキンソン氏、株式会社プロノバ 代表取締役社長の岡島悦子氏、フリーアナウンサーの神田愛花氏が、多様性をめぐる対話を行います。
鍵になるのは「生産性」。
職場における男女の違い、お互いが普段感じていることなど現場のリアルな〝ホンネ〟に迫ると共に、次世代の成長企業のあり方も見えてくることでしょう。

3. 日本の男女格差を知る

ダイバーシティには、ジェンダーやナショナリティ、年齢などさまざまな要素がありますが、日本最大の問題の一つが男女格差です。
日本は管理職の女性比率が諸外国と比べても低く、世界の潮流から取り残されつつあります。
女性活躍推進が株価に直結し、コーポレートガバナンス・コードでもダイバーシティが強調される今、ジェンダー平等が経済的に大きなインパクトを持つことが明らかになっています。
スタートアップや地方の中小企業などの成功事例や、アンケートから見る現場の女性の声も必見です。

4. ダイバーシティの「理不尽」を直視する

イギリス在住のライター、ブレイディみかこ氏が強調するのは、ダイバーシティのややこしさ、理不尽さです。
移民問題、宗教や文化の違い、ジェンダー問題、人種差別、経済格差、教育格差などが絡まり合ったイギリスの現状は、ダイバーシティの裏側に分断という側面があることを示しています。
イギリスが直面する問題は、日本にとっても他人事ではありません。
「こうすればいいですよ」という簡単な答えがない中では、実地で経験して、地雷を踏んで、学んでいくしかない。そんなブレイディみかこ氏の言葉は、これからの時代を生きる私たちに示唆を与えてくれるでしょう。

5. ASDと脳のダイバーシティ

社会学者の池上英子氏は、仮想空間における自閉スペクトラム症(ASD)のコミュニティを研究しています。
自閉スペクトラム症の人々には、そうでない人々とは異なるものの見え方、感じ方、認知の特徴があるそう。
そんな彼らを直視することで見えてくるのが、脳のダイバーシティ、すなわち「ニューロダイバーシティ」です。
「ニューロダイバーシティは、ダイバーシティ運動としては一周遅れでしたが、それだけにラディカルでした。根源的、もしくは人間そのもの、つまり我々の誰もが持つダイバーシティを指しています」
脳の中にあるダイバーシティのフロンティアを覗いてみませんか。

6. ダイバーシティ推進が遅れる理由

米国でも1960年代からダイバーシティの重要性は叫ばれてきましたが、その実践は大きく遅れています。
「そもそも社会全体が人種差別的である」「ダイバーシティとインクルージョンはリップサービスに過ぎない」などの明確な理由もありますが、本当にダイバーシティ推進をする気があってもうまくいかないのが実情です。
一体なぜでしょうか?
無意識のバイアスやマイノリティへの仕事の押し付けなど、アメリカの企業が直面する困難を学ぶことは、日本企業のダイバーシティを考える上でも大いに役立つことでしょう。