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注目のコメント
いま世界中のテクノロジー企業が採用するデザインツール、Figmaの創業者をインタビューしてきました。なぜ世界的なテクノロジー企業が、デザイナーを大量い採用し、またデザインをどんどんオープン化しているのか、その潮流を語ってもらいました。
曰く、「10年後、いまデザイナーと呼ばれている人たちは、もっとエンジニアリングの仕事をしているはずだ。なぜならプログラミングが自動化されていく中で、全体設計をデザインすることに多くの価値が移っているからだ」というのは、コンピュータサイエンスとデザインの交差点にあるこの起業家らしい世界観であり、とても面白く思いました。
なお1.3兆円企業になったいまでも、ディラン本人はツイッターなどで、Figmaについて書かれた投稿をすべて目を通して、自分たちのプロダクトやサービスに反映させているそうです。この圧倒的なプロダクトへの情熱が、この会社を世界に広める起爆剤になっていることも、肌身で感じられました。ぜひ、ご一読ください。「厄介だったのは、当時のデザイナーたちは協業なんて望んでいなかったこと。」いかに私たちは思い込みに支配されているのか、結果として潜在力を出し切っていない事例の1つと思いました。情報共有とか部門の壁とかも似たところがあって、適切なツールと第1歩を踏み出す柔軟性があれば多くのものが得られるのではないでしょうか。
Figma はデザインツールですが、本当にテクノロジースタートアップなんだと思います。WebGL という当時出たばかりの将来性も分からない技術トレンドに乗って、長い長い時間をかけて勝った。WebGL の初版が出たのは 2011 年・Figma の創業は 2012 年・製品発売まで 4 年以上かかっている。比較的初期から Figma を知っていた方だと思いますが、当時はやっぱり本当に実用に耐える日が来るのか、懐疑的な人が多かったと思います。
背景として、創業者は 2 人ともコンピュータサイエンス専攻で、相方の Evan Wallace はグラフィックを学んでいたこともあると思います。ちなみに Evan Wallace は、現在は esbuild という著名な OSS を開発しています。
勿論これだけでは今の Figma にはならなかったと思います。プロフェッショナルなデザイナー・かつ新しいテクノロジーに造詣の深いリーダーが必要だったでしょう。この役目を担ったのがリードデザイナーの Rasmus Andersson だったのではと思います。彼は初期の Spotify・Facebook・Dropbox などでリードデザイナーを務めた傍ら、趣味ではプログラミング言語やエディタを自作するようなハッカーです。全く新しいツールを作っているだけに、彼のようにテクノロジーとデザインに精通したプロフェッショナルが大きな役割を果たしたのではないかと思います(ちなみに彼は、今では世界的に有名になった Inter という UI デザインに特化したフォントの製作者でもあります!Figma でも使われていますね)。
・・・という、マニアックなコメントをしたくなりました(笑)
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