(ブルームバーグ): マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏は14日の気候変動会議で、非代替性トークン(NFT)などのデジタル資産について、「大ばか理論に基づく」いかさまだと一蹴した。同氏は過去にもデジタル資産を批判している。

ゲイツ氏はテッククランチ主催の会議に参加し、「サルの高価なデジタル画像が世界を大いに向上させるのは明らかだ」と皮肉った。同氏はこうした資産クラスをロング(買い持ち)にもショート(売り持ち)にもしていないという。会議は米カリフォルニア州バークリーで開かれた。

ゲイツ氏は昨年、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの個人投資家にとってのリスクやマイニング(採掘)の環境への影響を巡り、イーロン・マスク氏の見方に異論を唱えるなど、以前からデジタル資産に懐疑的だ。

ゲイツ氏vsマスク氏、ビットコインへの投資は是か非か

気候ファンド「ブレークスルー・エナジー・ベンチャーズ」の創設者でもあるゲイツ氏は、温室効果ガス排出削減が求められている中で、化学や製鉄などの業界でハイテクに強いエンジニアの採用が難くなっているとも指摘した。

ブルームバーグ・エル・ピーの創業者で株式の過半数を保有するマイケル・ブルームバーグ氏はブレークスルー・エナジー・ベンチャーズを支援している。

 

原題:

Bill Gates Blasts Crypto, NFTs as Based on ‘Greater-Fool’ Theory(抜粋)

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