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監査は公認会計士の独占業務で公共性の高い業務です。
監査クライアントに対しては独立性が求められるので、コンサルティングの提供は制限されて、大手監査法人内のコンサル部門に勤務していた時は、お客様と契約を進めるための審理手続きが大変で驚きました。
監査部門とコンサル部門を転職せずに転籍が可能であること、監査部門、監査法人内のコンサル部門、関連会社の戦略コンサル等と協働できるのは監査法人に勤務するメリットだと感じていましたが、分離された場合はどうなるのか気になります。
独立性の問題で、監査法人系のコンサルファームは、監査クライアントに対して、重要な経営に関する事項に対してコンサルティングサービスを提供出来ないですからね。

監査とコンサルティングのシナジー、といっても、守らないといけないファイヤーウォールがあるので、なかなか悩ましい所だと思います。

ちなみにBig4系は、各国で1社その看板を使って良いよ、というフランチャイズっぽい感じで、本社を頂点とした外資系では無く緩いネットワークなので、どこが主導して何が決まると、各国のファームにどういう影響があるのかな、と、元所属していた立場としては気になりました。
いま、またここへ来て4大会計事務所の監査部門とコンサル部門の分離に関する話題がホットになっています。EYはコンサル部門を切り離して上場させる案も浮上しています。

理論的には分けた方がいいに決まっているんですが、いかんせん監査部門が不人気なため、優秀な人材を採用するのにコンサル事業と混然一体としておいたほうがビッグファームにとっては都合がいいんですよね。
大手監査法人はどこも非監査業務からの収入拡大への問題意識を強く持っていると思われますが、本業である監査業務へのネガティヴな影響(及びそう思われるリスク)を懸念し、試行錯誤しているように見受けられます。
その深い専門性や知見、中立的な立ち位置を活用することで、お客様である事業法人により有益なアドバイスやソリューションを提供できると思うのですが、その強みの源泉が自らの活動の幅を制約するというのはなかなか悩ましいですね。
デロイトトーマツにいましたが、資本市場のインフラである監査と資本市場に大きな影響を与えるM&Aの組み合わせは非常に悪く、監査由来の制約が多かったです。
これ、ずっと繰り返してますね。コンピュータが分散か集中か、の議論と同じように。
コンサルも会計士も組織に縛られず主体的に仕事をしていればいい。所属の問題ではない。
分離しては発生し、分離してはまた発生する監査法人のコンサルティング業務。

何故か?

簡単です。顧客が求めるからです。