ウクライナから700万人超が国外脱出=UNHCR
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ウクライナからの避難民の数え方はやや複雑で、
開戦以来、国境を越えたウクライナ人が700万人、ということですが、この中の相当部分は、すでに帰国しました。その多くは、開戦当初の激戦地だった首都キーウ近辺の人々で、この地域からはロシア軍が撤退したので、帰還しました。
他の地域から国外へ出たウクライナ人も、4月になって畑の作付を始めなければならない、などの理由で帰還した人々もいます。
それから、これが複雑なのですが、ウクライナ人は常時500万人程度(2018年末の数字)がEU諸国で働いていました。ポーランドだけでも200万人はいました。EU諸国で圧倒的に最大多数の外国人労働者は、ウクライナ人です。それだけ、EU諸国で身近な人々です。
この中には、出稼ぎ中に戦争が起きてしまったので、ウクライナへ帰るのを当面はやめた、という人々もいるでしょう。男性であれば、徴兵もされます。こういう人々も避難民に含めるかどうか、です。
それから、避難するといっても、国外へは出ずに、ウクライナ国内でも安全な西部へ避難している人々も数百万人います。
とにかく、外国へ出ているウクライナ人が開戦後増加しているのは確かで、ほとんどがEU諸国にいて、その合計が1000万人前後、ということはいえます。イラク、シリア、アラビアの春による混乱など、廃墟化した都市の写真をたくさん見ましたが、不法移民の映像もたくさん見ました。
しかし、今回の露U戦争では合法的にウクライナから大量の人が国外に脱出しました。日本にも避難民として千人以上のウクライナの方がやってきています。
700万人のうち、戦後になりどのぐらいの方がウクライナに戻るでしょうか。
ウクライナの事情に疎いが、印象としてはウクライナ人ほど自国不信の国民はまれにしか見ません。役人はヨーロッパでもっとも腐敗しています。今、ロシアと戦争しているので、日本のメディアはネガティブのウクライナを一切報道しないが、戦争終了後、元のウクライナに戻り、今報道しなかった腐敗ウクライナは突然その腐敗がもっとも注目されるようになると、日本のメディアはどんな報道をするのでしょうか。
だからといってロシアの侵攻は正しいとは思いませんが、ウクライナの腐敗、国民の大量国外脱出の影響など、やはり注目すべきです。