【再掲】倍速で進む世界。日本よ、失敗を恐れるな
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2018年、出井さんに激動するテクノロジー産業と、台頭する中国についてインタビューさせてもらいました。その時に出井さんが提示してくれた世界の見方を、改めてシェアさせてもらいました。
出井さんがSONYのトップをつとめたのは1995年-2005年の10年間であり、まさにデジタルとソフトウェアが、世界を席巻する「夜明け」にありました。SONYのブランドの絶頂期にあり、VAIO(1996年)や、AIBO(1999年)など、ソニーらしいユニークなプロダクトを提示しながら、長らく主力だった家電事業の凋落を前に、なかなか手を打てなかった時代でもあります。
2000年前後、アップルのスティーブ・ジョブズは「コンピュータのSONYになりたい」と話して、マッキントッシュOSをインストールしたVAIOをもって、SONYを訪問した時代でもありました。
デジタルドリームキッズという素晴らしいビジョンを掲げなら、インターネットという隕石を前にして、巨大化したSONYの舵取りに後半は悪戦苦闘した。そんな時代の顔だった出井さんの訃報を知り、またひとつ、日本の歴史がアーカイブされたような気持ちになりました。
心より、ご冥福をお祈りします。もちろん国ににも期待していますが、「まずは国がルールを整え」と言っている間に何年もたち、ルールができたころには古くなってかえって足かせになる…ことを私たちはコロナでもう一度学んだのではないかと思います。
R.I.P. サラリーマンとしての最高形態は出井さんなのではないだろうか。島耕作もスッパリ経団連とか会長とかやめて、こういう方向を描いてほしい。
> 毎年、私は北京にある清華大学のアドバイザリーボードに参加しています。
こういうアカデミーの場であっても、そこにはアリババグループの創業者であるジャック・マーがいたり、アップルCEOのティム・クックがいたり、日本の大学にはないパワーで溢れています。