[6日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスライーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は6日、米ツイッター宛ての書簡で、スパムや偽アカウントに関する一段の情報を提供しなければ買収を撤回する可能性があると警告した。

マスク氏は書簡で、ツイッターが義務を巡って「重大な違反」を犯しているとし、買収契約を終了させる全ての権利を留保していると伝えた。

マスク氏が書面で買収撤回を警告するのは今回が初めて。

この件に関しツイッターは「合併契約の条項に従って取引を完了するため、これまでもマスク氏には協力的に情報を提供してきており、今後もそうし続ける」とコメント。合意した価格と条件で買収を完了させる意向を示した。

ツイッター株はこの日、1.5%安の39.56ドルで取引を終え、マスク氏が提示した1株当たり54.20ドルの買収価格を大幅に下回って推移している。これは、合意した価格で買収が成立すると投資家がみていないことを示唆している。

ブライト・トレーディングLLCのトレーダー、デニス・ディック氏は「ソーシャルメディア関連銘柄が売られているのを見て、マスク氏は自分が買いかぶり過ぎたことに気付いたのだろう。これらは全て値下げを引き出すための戦術だ」と指摘。その上で、その戦術は成功する可能性があるとの見方を示した。

*システムの都合で再送します。