「起業家精神」教育、小中高で強化…新興企業育成「5か年計画」に明記へ
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これはポジティブなニュース。
地方自治が「民主主義の学校」と言われるのと同様、経済活動の最もプリミティブな形態であるスタートアップは「資本主義の学校」です。
若くして起業について知る機会を得るということは、単に起業の数を増やすだけに留まらず、私たちの生活を取り巻く資本主義の成り立ちを知ることに直結します。
高校の家庭科で資産運用を学ぶのも良いのですが、会社が立ち上がらないことには運用対象となる株式も存在しないわけで、どのように事業を立ち上げるか、そうひた事業がどのように株価に結びついて評価されるのかを学ぶことは非常に意義深いと考えます。
問題は方法論。座学も必要ですが、学園祭なりで本気のお店屋さんごっこをするのがまずは良いんじゃないかと思います。
想定顧客のニーズを掴むことや、固定費変動費の計算、仕入れ条件の交渉、必要な資金の調達方法の模索など、学べることが多々あると思います。加えて生徒だけでなく、先生も本腰で取り組むことでしょうか。
まずはモノを売ることの面白さ、それが数字にどう反映されるのかを体感することが重要なのだと思います。会社設立と、起業は異なることを認識しておく必要があります。
会社設立なんて、誰でも簡単に、小学生でもできます。
設立に補助出せば、設立数のKPIは簡単に達成可能。
起業家精神に必要なのは、現状に対する違和感の飽くなき探求で、平和な日本においてはクレイジーな一部にしか産まれない思想だと思ってます。別に起業なんてリスキーなことしなくても、生きていくのに何も問題がない。
失敗を人生に一度もしてはいけないレベルで許容しなかったり、雇用規制が厳しいうちには数は出ない。
イノベーションは教育からくるものではない。人がそれを教えられると考えるのは傲慢。
イノベーションは、現状否定の環境から生まれる。
とりあえず、リコース融資を禁止して金利上げるのと、日銀に99%滞留している資金をちゃんと流通させることを強制すれば、起業はいくらでも増える。別に難しくない。
その反動は凄まじいインフレや、貧富の格差につながるでしょうが。
日本国民が何を望むのかという話だと思う。
この施策自体は支持します。しかし、意味のある起業やイノベーションにつながるのとはだいぶ遠い施策です。良い政策ですが、やり方を間違うと逆効果や学校のさらなる疲弊が起きるため注意が必要です。
起業家教育で大切なことは高校生までのうちに、半径50cmの身近なテーマで課題解決体験をすることです。
学校における起業家教育というと起業家のゲスト講演などはこれまでもよく実施されてきました。しかし、講演だけすると「かっこいいとは思ったけど、自分には無理だと思った」という反応が起きます。
そうならないためのポイントは自分事化。
自分ができる、やりたいと思える体験を教育の中に埋め込むことが大切です。その上で新しい科目とかではなく、総合的な探究や情報などの中で、課題解決型のPBLを充実させる。その中にアントレプレナーに必要な思考方法のインプットや社会課題と接点づくりなどを入れ込むカリキュラムマネジメントができれば、現在の枠内で起業家教育は相当充実できます。
学校内の話を中心にしてきましたが、トップ層育成は課外の講座や孫正義財団なような奨学金制度も必要です。経団連などの企業団体が提言だけでなく、そのような具体的アクションに投資頂くことも期待したいです。そして、国や政府にはそういった企業のアクションを引き出す法制度や補助金などを整備頂きたいです。
そういった手立て無しに、学校に新しいことを求めるだけの風習には反対したいと思います。