外国人観光客の受け入れ 来月10日から再開へ 岸田首相が表明
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約2年ぶりに外国人旅行者の受入が正式に決まりました。観光関連事業者にとっては朗報です。
「現在実施している実証事業とガイドラインの策定を受けて、来月10日から添乗員付きのパッケージツアーでの観光客受け入れを再開する(記事から引用)」
現在、意味不明な実証実験が24日から実施(海外の旅行会社社員を招いたファムトリップにしか見えない)されています。彼らが帰国してから日本ツアーを企画、販売しようとしても今から半月ほどの時間しかありません。政府としても6月10日までにガイドラインの策定は間に合うのでしょうか(多分、既に骨子は用意されているはず)。
実際問題、訪日外国人旅行者に添乗員付きパッケージツアー(旅行会社との癒着であると言われる所以)の需要は極めて少ないと思われますが、これも当初は旅行会社が力技で集客(関係者総動員)して実績を残すそうとするでしょう。また、ツアー客が期待出来る中国からの旅行者は徹底したゼロコロナ政策の中ではしばらくは動けなさそうです(しかも、帰国時の2週間隔離は旅程よりも長くなる?)。
入国者数上限2万人や検疫体制など、G7並みの規制緩和とは言い難いところが多々ありますが、これまで耐え続けてきた地域や事業者の方々には少ないチャンスを最大に活かしてもらいたいと思います。2年以上…本当に長かった。第1歩だと思います。もともと、日本のインバウンドは、8割はアジアからでした。2019年には3188万人の外国人が来訪し、合計消費額は4.8兆円にのぼっています。それが消滅した2年間でした。
最も多かったのは中国人で、2019年に960万人程度来訪しています。まだ、中国は「ゼロコロナ政策」なので訪日はもう少し時間がかかりそうです。
コロナ前の2019年に480万人きていた台湾は、オミクロン株の特性を鑑み、「ウィズコロナ」に舵を切りました。先週後半にピークアウトしたというニュースが出ていました。台湾のLCCであるタイガーエアー台湾は昨日5月25日に、冬ダイヤ(10月~)の発表をしておりセール対象の航空券は7月1日から利用できるとのこと。
2019年に230万人来訪していた香港は、中国大陸との交流を重視する場合にはゼロコロナへ、国際交流を重視する場合はウィズコロナへ、ということで、まだ何とも言えない状況です。
いずれにしても、インバウンドベンチャーとして、待ちに待った観光開国!やっと!…長かったです!ピーク時の2019年は年間3200万人、1日で8.8万人。その年の旅行収支黒字は2.7兆円。単純にこの4分の1程度しか入らないわけですから外貨獲得の機会としてはかなり限定的だと思います。大手を振って「受け入れ表明」と言うほどの数字かと言われると議論はあるように感じます。もっともインバウンドの3割は中国から来るので今はそのポテンシャルを発揮できる外部環境ではありませんが。