[25日 ロイター] - 調査会社バンダ・リサーチによると、米国株式市場での個人投資家の買い越しが、2021年に「ミーム株」(ネットの情報拡散で取引される銘柄)が熱狂的に取引された際とほぼ同水準となった。

一方、金利上昇を巡る懸念で売りが広がる中、個人投資家のリターンは数年ぶりの低水準を記録した。

5月24日までの3カ月の個人投資家の買い越しは760億ドル(1日当たり平均13億ドル)。ミーム株に個人資金が流入した21年1─3月の買い越しは806億ドル(同13億2000万ドル)だった。

昨年に個人投資家が集団的に買いを入れ急伸したミーム銘柄はその後下落しており、ゲームストップは過去1年間で株価が半減、AMCエンターテインメントは25%値下がりした。

個人投資家のポートフォリオは市場全般と比較した過去3カ月のパフォーマンスが、14年初めの調査開始以降で最悪となった。

それでも個人投資家は、S&P総合500種が弱気相場入りに近い水準まで下落した過去1週間に、アップルやテスラ、アマゾン・ドット・コムなどテクノロジーセクターの成長株に買いを入れた。