2022/5/25

【リポート】慶應大、東洋大。「学習歴アプリ」が就活を変える

NewsPicks/JobPicks編集部
「学歴フィルター」という言葉が象徴するように、「学歴」が問われる最大の場面は、やはり就職活動だろう。
スキルや経験が主に問われる中途採用とは異なり、ポテンシャルを見る新卒採用では、最終学歴が一定の「品質保証」の役割を果たすとされてきた。
一方で、企業が求める人材とのミスマッチが起きているのも実情だ。
特集第2話でも触れた通り、日本の大学は「入るのは大変でも、出るのは簡単」と言われる。
そのため、入学後は学業もそこそこに自由を謳歌し、就活が解禁される大学3年次の3月になって慌てて対策を始め、急ごしらえの自己分析や自己PRで面接に臨む学生も少なくない。
これが、入社後のミスマッチの要因の一つと言えるだろう。
しかし学習歴社会になれば、大学4年間で「何を、何のために、どのように学んだか」が新卒採用でも当然問われるようになるはずだ。
本記事では、自身も就活を控える大学生の記者が、学生目線での「就活の現状と課題」を整理する。
その上で、学習歴社会の到来を物語る動きとして、慶應義塾大学と東洋大学が力を入れる「学生支援アプリ」をリポートする。
INDEX
  • ここが変だよ、今の就活
  • 学生と企業をつなぐ、慶應「STAR」
  • 自己分析は「友人からの評価」へ
  • 怪しい「ガクチカ」は排除される
  • 企業の求める資質が明確に
  • 「学びの旅」を記録する東洋大アプリ

ここが変だよ、今の就活

私は現在、NewsPicksでインターンをする大学3年生だ。先輩たちの話を見聞きする中で、今の就活には、以下の4つの課題があるのではないかと考えている。