北欧2国「前例ない速さで加盟」 NATOが見解、部隊派遣も検討
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NATO内の大方の希望はそうだと思いますが、EU・NATOの加盟国である、
・クルド人問題を奇貨としたトルコ・エルドアン政権の反対や、
・プーチン政権と親密なハンガリーのオルバン政権が、ウクライナへの軍事
支援や原油禁輸措置を含むロシアへの制裁に明確に反対している
という現実に、改めて(世界のみならず)、EU・NATOすら一枚岩では無い、という国際社会の複雑さ・難しさを、思い知ります。
とかく私たちは、「主要な西側諸国の視点」からのみ物事を捉えがちで、あたかもそれが世界の趨勢のように感じてしまいますが、実は、世界の多くの国が、ロシアに配慮をし、ロシアと西側との対立には巻き込まれたくない、という姿勢であることは、今後の我が国の安全保障を考える上でも、改めて冷静に認識する必要があると思います。
【参考】
現国連加盟国193カ国のうち、2022年3月2日の国連総会でのロシア非難決議に賛成した国は、141か国。反対は、ロシア、ベラルーシ、シリア、北朝鮮、エリトリアの5か国、棄権したのは、中国、イラン、イラク、インド、ベトナム、モンゴル、パキスタン、キューバ、南アフリカ、スーダン、タンザニア等の35か国。
4月7日の国連総会で採択された、ロシアの国連人権理事会理事国としての資格停止を求める決議については、賛成は93か国。ロシア、中国、北朝鮮など24カ国が反対し、インド、ブラジル、メキシコ等58か国が棄権した。フィンランドとスウェーデンの正式加盟までの期間に2カ国周辺にNATO部隊を派遣するというのは異例の対応。差し迫るロシアの軍事侵攻に対し防波堤をいかに早く築くかという意識の現れで、もうそれだけで十分抑止効果があるといえるでしょう。西側諸国にとって、ウクライナより馴染みのあるこの2カ国にロシアが指一本でもふれたら、第三次世界大戦の勃発は必至。世界中から攻められるのを覚悟しなければならず、ロシアはこれでもう動けないはずです。