2022/5/18

【DX官僚】僕らは「5000ものアナログ規制」を変えていく

NewsPicks編集部
デジタル庁をめぐる報道が止まらない。
4月に、事務方トップ「デジタル監」の石倉洋子氏の退任が伝えられると、5月には職員が業務量や風通しをめぐって、不満を漏らす内部アンケートが判明するなど、逆風にもとれる報道が相次いだ。
だが、実はそれもデジタル庁が果敢に改革を進めるからこそ、浮き彫りになった摩擦なのかもしれない。
そもそも、デジタル庁は「デジタル敗戦」とも呼ばれた日本の圧倒的な行政DXの遅れを契機に昨年設立されたものだ。コロナをめぐるシステムでも露呈した致命的なデジタル化のほか、行政のいたる所に染み付いたアナログ業務を、改革していくことを主眼にしている。
それだけに道のりは長く、そして「地味」である。
実際に、NewsPicksが現場の最前線で奮闘する官僚たちに話を聞いていくと、その一つ一つの改革業務には、ひたすら地道な作業が求められ、だからこそ、重要であることがわかる。
月内にも予定される新たな「構想プラン」の発表を前に、現場職員の声をもとに、その苦難と奮闘、そして未来像をひもといていく。