【超入門】文系が「データ」に強くなれば、無敵になる
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約1年半前の特集「本当のデータ思考(https://newspicks.com/book/2543/)」や1年前の特集「新しいテクノロジーの教科書(https://newspicks.com/book/2883/)」などで、何となくデータ分析のやり方、そこにITを活用することの利点は学んだつもりになっていました。
ただ「データ分析ができたり、ツールを使いこなせたりしたからといって、実際、自分の業務にどう生かされるんだっけ?」というところは、ハッキリ説明できないまま。今回、社内勉強会が開催されることを機に、SQLの勉強を始めようとしたときも、同様の状態だったことに危機感を覚えたこと、そして、意外にそういう人は多いのではないか?という考えが頭に浮かんだことで、この特集を企画しました。
SQLもエクセルもBIツールもそれぞれ良さはありますが、決して魔法の道具ではありません。でも、(考えてみれば当たり前ですが)正しく活用することで、自分の業務改善、ひいては年収やキャリアアップにもつながることが見えてきて、自分も俄然、学ぶ意欲が高まりました。
「SQLってそもそも何?」「学んだほうがいいのは分かっているけど...」という一カ月前の私のような人には特に、ぜひ、読んで頂けますと嬉しいです。
注目のコメント
「「エクセル」じゃダメなの?」
かなり大胆に例えるなら、坂道ばかりの街に住んでいる人が「普通の自転車じゃ駄目なの?いままでも使えているし」と言っている中、電動自転車の衝撃を知ると言うのに似ています。電動自転車の快適さを知っている人からすれば「普通の自転車がいいなら止めないし、当然OKだけど、こっちのほうが100倍楽だよ?」です。SQLやタブロー、SASなどのスキルは、CRMなどデータベースを回す仕事においては、非常に優位であり、CRM人材でもSQLまで出来る方は多くはありません。ですから、優位にはなれますが、その他の職種においては、一般的に「分析スキルを伸ばす」ことで、よりビジネスが面白く見えてきますね。
文系で数字が苦手と思っている方が多いかもしれませんが、ビジネスの数字は、学校で学ぶ理数系とは全く違うので、食べず嫌いの可能性多いのでは? ロジカルシンキングやロジカルtreeといった、分析スキルを上げていく経験を積んでいけば、実はとても面白い謎解きのような感覚ですね。そして、いかに好奇心があるかが、最も重要です。
さらに大切なのは、why?を繰り返していくこと。分析により一定の数字が導きだされ満足するケースが多くあり、その時点でさらに「Why?」、つまりこの数字が意味するのは何?なぜ?という問いを続けると、さらに深堀が出来て、分析が楽しくなってきます。
自身が分析した結果が、次のアイデアにつながり、プラスの売上につながるのは、分析の醍醐味であり、楽しい仕事につながりますね。好奇心で分析を楽しむのがコツです。数字を味方につけるとワクワクが増えていきます。こういうと身も蓋もないようですが、そもそも文系とか理系とかいう区別はもうやめた方がいいと思います。
社会経済のデジタル化が進めば、分野を問わずその副産物としてデータが不断に生成されてくるという事実を忘れてはいけません。データは、「人類の活動のログ」です。
そのデータを自分で取得し、使い、やりたいことの精度を上げるということは、ビジネスでも政策でも、すでにデフォルトになりつつあります。「データを扱えるようになると最強になる」のではなく、「データを扱えないと普通以下になってしまう」と考えるべきです。それは「理系」がやること、という発想自体がもう過去のものになっている、と私は思います。
ついでに言えば、社会全体でいえば、世代交代が進めば、こうした考え方に違和感がない人がどんどん増えてきます。それによって文系とか理系とか、そういう意味のない区別の話をする人はいなくなり、データを扱えない人も早晩いなくなると思います。