2022/5/5

「資本主義のルール」を知らずに、人も会社も成長はできない

シニフィアン 共同代表
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、スタートアップ投資家の朝倉祐介氏だ。
ミクシィの社長時代に同社の業績回復をけん引したことで著名な朝倉氏は、2018年に刊行されたベストセラー『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』(ダイヤモンド社)の著者としても知られる。
日本企業の多くが目先の売上や利益ばかりを重視する「PL脳」にむしばまれていると警鐘を鳴らし、「企業価値を最大化する活動」としてのファイナンスの重要性を説いた同書は、大きな反響を呼んだ。
その朝倉氏の新著が『ゼロからわかるファイナンス思考 働く人と会社の成長戦略』(講談社)。タイトルどおり「ファイナンス思考」の内容を、万人が理解できるようにかみ砕いた“入門書”というべき一冊だ。以下、そのエッセンスを紹介していこう。
INDEX
  • ファイナンスは「基礎教養」
  • 資本主義に対する「誤解」
  • 会社の活動サイクルを理解せよ
  • 誰もがファイナンスを担っている
  • 日本企業をむしばむ「PL脳」