NTT社長に島田氏昇格へ 澤田氏は会長就任
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NTTは「当社が発表したものではございません」リリース。発表はしていないが、人事自体は否定していない。そして複数社報道なので、そうなのだろう（日経が最初だったが、本記事は「日経が報じた」ではなく「固めたことが分かった」なので自社取材で裏取りしたということ）。
https://group.ntt/jp/newsrelease/2022/04/26/220426b.html
島田氏、現在は代表取締役副社長事業戦略担当CFO・CCO・CHRO。バックグランドを見ても経営企画だけでなく財務部長、総部人事部長などをNTT本体もしくはNTT東西など含めてやってきた経歴。
NTTは副社長が事務系・技術系となる形が多く、その中の事務系トップに見える（下記はドコモの2020年の人事についての記事で、その後NTTによる完全子会社化が起こった）。
https://newspicks.com/news/4951527
昨年11月には下記記事もあった。澤田社長が会長という意味では、現在の方向性は変わらないのではないかと思う。
ＮＴＴ副社長、時価総額15兆円超目指す－経営目標達成へ自社株買いも
https://newspicks.com/news/6316822以前報道された入社式での発言が今回の人事に影響していないことを祈ります。なお、NTTのガバナンスは監査等委員会設置会社で社外が過半数で運営される指名・報酬委員会を任意で設置しています。この委員会でどういう背景で議論がなされたのか公表してもらいたいものです。
澤田氏はNTTの中でも異彩を放って次世代xグローバルに向けての知見と牽引力を有しているリーダーです。島田氏がコーポレート畑だとすると、成長は澤田氏、グループの求心力の向上に島田氏という役割分担を想定しているのかもしれません。
そう聞けば合理的に聞こえますが、NTTという国有の規制産業の巨大企業のトップの若返りに繋がらなかったのは残念ですが、それだけ澤田氏の後任がまだ見つかっていないということの裏返しなのかもしれません。今の40代後半あたりでよい候補者を見つけて、サクセッションプランを作っていくのが、今求められる最重要課題のように思います。澤田社長体制は4年、目に付いたのはドコモの統合ぐらいなのですが、国際競争力という意味で何か変わったのでしょうか？国際化って、NTTの分割の1987年からずっと言われているような、そしてこの年株価時価総額世界1になったあと、ずっと世界からおいてきぼりになっているような感があります。
