スマホのフィットネスゲームで認知的柔軟性向上の可能性 京都先端科学大などが論文
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認知に基づいて体を動かすのであれば認知的柔軟性は高くなると思っていましたが、研究成果はこれを科学的に裏付ける情報として、この種のゲームを健康につなげたい方にとって「やる気や継続性」が増す動機になると思います。ゲームに伴う運動によりストレスも減少するようです。ゲームは「ラジオ体操」と同等以上の効果があることが示されたとのことです。その他の運動と比較して結論付けられてもいるものではありませんが、どのような方法であれ、判断を伴う運動にはこのような効果があると思います。ラジオ体操が退屈で継続できない方にはお勧めかもしれません(費用面や準備が面倒だとは思いますが)。
「The effects of interactive fitness video games on stress and cognitive function」(Mitsuishi=Ogi, Journal Of Digital Life.2022, 2,6)
https://journal-digitallife.com/publications/article/the-effects-of-interactive-fitness-video-games-on-stress-and-cognitive-function/
この論文の要約と注記は以下の通りです。
18人の健康な参加者(8人の男性と10人の女性)でインタラクティブなフィットネスビデオゲームの効果を調べました。参加者は、さまざまな日にパフォーマンスを行いました。この実験では、運動の前後で心拍数を測定して運動の強度を確認、ゲーム後認知課題を実施、心拍数が測定された各タイミングで唾液サンプルが収集されました。ゲームの前後で認知課題評価を行ったところ、認知柔軟性にプラスの効果をもたらしたことを示しました。また、唾液コルチゾールがすべての状態で減少しました。コルチゾールは、ストレスによって産生量が上がりますので、その現象はストレスの減少が示唆される結果です。(コルチゾールの絶対量については、朝に最も多く産生され、夜に向けて減少していく概日リズムが見られるため、条件を揃えない限りは参考になりません。)やはりありますよねという感想です。フィットネスゲームもそうだと思いますし、考えるようなゲーム(例えば麻雀とか)も効果あるのではないかと想像します。とにかく、活動が短調で刺激のないような状態はダメですよね。