2022/4/28

【教養】円安のいま学び直す日本経済の授業

「もはや戦後ではない」
日本がそう宣言した1956年。終戦から10年目にGDPは戦前の水準を上回りましたが、先人たちは、戦後復興というエンジンをなくした現実を「直視」したのでしょう。
結果として、日本を高度成長期へといざないます。円の価値が高まっていったのは、1970〜80年代のことでした。
50年前と今とで違うこと、わたしたちが失ったものはなにか。危機感か、それともハングリー精神か。
もしかすると、それは世界に学ぶ謙虚さと、世界への関心ではないでしょうか。
「もはや先進国ではない」
今、国がそう宣言しなくとも、そうした心持ちの方が前を向けるのかもしれません。
特集第4回は、半世紀以上も世界と日本の経済を一貫して深く分析し続け、近著『日本が先進国から脱落する日』を上梓した、野口悠紀雄・一橋大学名誉教授との対話をお届けします。
INDEX
  • 結論:私たちはどこで間違えたか?
  • 歴史:バブルから現在まで
  • 教育:日本の大学が時代遅れ
  • 言語:英語を母国語にすべきか?
  • 出稼ぎ:本当に足りない人材とは
  • 現状:「最終局面」の意味
  • 政治:日本の野党という悲劇
  • 提言:私たちは謙虚さを失ったのか?