ウクライナの子どもとの「養子縁組」が増加 ジェノサイドの一手法
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「ジェノサイド」はよく「大量虐殺」と訳されたりしますが、正確ではなく、民族を消滅させることを意味します。
英語の「遺伝子」geneの元になったのは、ギリシア語で「民族」を意味する「ゲノス」ですが、民族の絶滅が「ジェノサイド」です。
大量虐殺はジェノサイドの1つの手段ですが、他にも多くの手段が併用されます。民族は、言語、文化、宗教、歴史が抹消されることによっても絶滅されます。
「台湾人という人々は存在しない、あれは中華民族の一種である」「クルド人という民族は存在しない、あれは山岳トルコ人である」「ロヒンギャという人々は存在しない、あれはバングラデシュから来たベンガル人である」
世界各地で繰り返されてきた言説で、人類学者や歴史学者、言語学者などが動員されて、「～という民族は存在しない」という証明のための研究が、国家プロジェクトとして行われてきました。
ウクライナ人を消滅させるためには、殺戮も行われますが、「ウクライナ人という人々は存在しない、あれはロシア人である」という研究を行い、ウクライナの言語、文化、歴史、その証拠となる書物や文化遺産、遺跡などを破壊することも有効な手段とされます。これがジェノサイドです。
イスラーム国が、クルド人のヤジード教徒の親は殺して子供たちは強制収容して、兵士に育てていましたが、こうすれば1つの宗教や民族が消滅していきます。
ウクライナ人の子供たちがさらわれて、ロシア人だと教え込まれて育てられれば、いずれ本当にウクライナ人はいなくなります。
強制移住で、バラバラにしてしまうのも、１つのやり方です。
いずれも、ロシア帝国やソ連が多くの民族に繰り返してきたことです。プーチンはゼレンスキー政権が「ナチ」であるというが、プーチンがやっていることの方がよっぽどナチらしさがある。人間を人間としてみなさず、特定の民族や集団に属する人間はモノとして扱う姿はナチのそれに限りなく近い。
戦争はまさに女性と子供にとっての人道的な危機です。子供を産む女性と子供たちにとっての脅威。レイプや誘拐など、人権団体によって明らかになってきています。この誘拐による養子縁組も、善意の人だけではないかもしれない。小児性愛者や人身売買の組織が混乱に乗じて暗躍します。今は本当に何世紀なのか？ いつまでこんなことを続けるのでしょう？
