[11日 ロイター] - ウクライナ国防省は11日、ロシア軍はウクライナ東部のドネツク、ルハンスク両地域に対する再攻撃の軍備増強をほぼ完了したと明らかにした。

ウクライナ国防省のモツヤニク報道官は「まもなく両地域で戦闘が始まる」とし、ウクライナ軍には応戦する準備ができていると述べた。

米国防総省高官は同日、ロシア軍がウクライナ東部のドンバス地域で軍の補強と補給を開始した兆候を米国は捉えたと表明。ドネツクの北東で軍備を増強しているように見えるとしながらも、米国はこうした動きをドンバス地域に対する新たな攻勢の開始と見なしていないと述べた。

また、ベラルーシに駐留しているロシア軍の一部が東方に移動している証拠があるとした。

ロシア国防省は欧州からウクライナに供給された地対空ミサイルS300を10日に海上発射ミサイルによって破壊したと発表したが、米高官はドニプロの空港が攻撃されインフラの一部が破壊されたものの、S300がロシア軍に破壊された証拠はないとした。