(ブルームバーグ): トヨタ自動車は英国での生産継続を再確認した。英紙タイムズは先に、走行中に二酸化炭素(CO2)を排出しないゼロエミッション車(ZEV)への早期移行を義務付ける英国の計画を巡り、トヨタがシャップス運輸相に移行期間についての懸念を表明し、同国での生産を停止する可能性もあると伝えたと報じていた。

トヨタ、英国での生産停止も辞さない構えを運輸相に伝える-報道

トヨタは電子メールでの声明で、販売をZEVに限定する用意は整っていると説明。また英国が自動車業界を対象に新たな目標を設定する準備を進める中、移行期間として2035年までにハイブリッド車(HV)には果たすべき役割があるとの見解を改めて示した。さらに、トヨタは欧州での長期にわたる持続可能な未来の実現に注力するとし、そうした取り組みには同社の英国工場も含まれると記した。

トヨタは、ゼロエミッションに向かうという英国の意欲を共有しているとしつつ、英政府の計画については運輸省の草案をまだ目にしていないとしてコメントを控えた。

原題:Toyota Says It’s Sticking With U.K. in Move to Electric Vehicles(抜粋)

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