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3月31日にはコロンボ郊外にある大統領私邸が数百人の暴徒による襲撃を受け、治安当局が催涙弾などを使って蹴散らすなど、大変な状況になっていました。コロンボなどでは31日以降夜間外出禁止令が発令されていましたが、4月2日までにスリランカ全土で非常事態宣言が発令。
 スリランカ政府は最近イランから輸入する石油代金を自国産の紅茶との物々交換で支払うなど、外貨準備高不足のため必死の金策に動いていましたが、必要な量のディーゼルを調達できず、最長で一日あたり13時間の計画停電が続き、国民の不満が爆発しているようです。
 スリランカの対外債務は中国からの支援で膨らんでおり、ラジャパクサ大統領は今月9日にスリランカを訪問した中国の王毅外相に対中債務支払いの条件緩和を求めていました。いわゆる中国による「債務の罠」だけでなく、資源・食料高騰、記録的なインフレと水不足などが重なって人々の生活を直撃しています。
 スリランカ政府はインドに対しても食料や燃料の調達で支援を求めており、今回の騒動が同国の対中姿勢に影響を与えるのかどうか注目されます。また、スリランカと同じように厳しい状況の国は世界中にたくさんありますので、今後このようなデモ・暴動による政情不安が各地で発生する可能性があり注意が必要です。
まずは深刻な経済危機、そこに野党があおって大統領府の前で大規模な抗議行動が起きたことがきっかけ。

経済はほんとうに厳しく、市民の不満が爆発。ガソリン、食料、医薬品など生活必需品を購入するため数千人が長蛇の列を作っている。スリランカ政府は給油所で配給を監視するため軍を配備した。学校は試験を延期し、新聞は紙不足のため休刊。政府が外貨節約のため輸入を制限。ウクライナ侵略と対ロシア制裁に端を発するエネルギー危機のため、発電所で必要な石油を輸入できず、毎日の停電が頻繁になり10時間にも及んでいる。コロナにより観光収入も壊滅的。

3月15日に主要野党SJBが大統領府の前で大規模なデモ。それから首都の中流階級や高級住宅街でデモが日常的におこなわれ、その規模が拡大し、ついに3月31日には大統領府に数百人が集まり辞任要求となった。

いまのラージャパクサ政権への不満は、2009年まで続いた内戦終盤のときから続いており、根深い。スリランカの現状はかなり心配です。
スリランカ政府は3月8日にIMFの支援を受けることを決定、それから3週間で、通貨ルピーはドルに対して50%下落しています(1ドル200ルピー → 1ドル300ルピー)。
 スリランカは、小麦、レンズ豆、砂糖、タマネギ、ジャガイモ、香辛料、食用油などの食料品は、ほとんど輸入しています。
 それから、
・主要な輸出産品である紅茶を全面的に有機栽培に切り替えるよう政府が決定したものの、肥料の不足で生産と輸出量が減少
・コロナ禍による観光業の壊滅
・国際的なエネルギー資源と穀物の高騰
なども重なっています。
 その状況下で、国家予算のほとんどは対外債務の返済に充てられてきましたが、通貨の下落で、返済も不可能です。
 スリランカの国家予算は年間80億ドル程度ですが、2022年中に返済しなければならない債務は40億ドルです。外貨準備はもう尽きていて、IMFからの借款以外はあてがありません。。
 現在ほぼ同様の状況にある国は、南アジア、中東、アフリカにいくつかあります。南アジアだと、パキスタンもそろそろ危ないです。

↓2021年9月のニュース
絶望的に不足する食料 スリランカにハイパーインフレが迫っている
https://courrier.jp/news/archives/261090/
「債務の罠」といえば真っ先に思い出されるのがこのスリランカ。残念ながら、中国依存の結果がこうなったという悪しき事例になってしまいました。
心配な状態。
一方で、真実かは分からないが、非常事態宣言を正当化するために暴徒化した状態を親大統領派が作り出しているといった投稿もあると、スリランカの同僚から聞いている。
少なくとも、経済危機を含めて、大統領から民意が離れているという状態は間違いなさそう。
ドル高による経済危機かと思ったら、中国に対する債務返済ができないということですか…。

アルゼンチンなんぞは何度かデフォルトしていますが、国民はとても楽観的なようです。

スリランカは暴徒化…文化や宗教の違いでしょうか?
色々と大荒れになってきた… スリランカは独自事情も大きいけど、世界的なドル高が多くのエマージング諸国経済にもたらす打撃は軽視できない。インフレやデフォルトリスクは高まる

スリランカで非常事態宣言。経済危機、市民が暴徒化も
一帯一路に付随する債務の罠ですね。債務不履行に陥る国へのサポートを充実させると、先進的で国際的な政策になりそうですが。