2022/3/30

【売上激減】ファーウェイ決算に見るデカップリングの将来

ジャーナリスト
中国をはじめとした、世界の最新ビジネストレンドを紹介する連載「Think Different, Later」。
本日は、特別編として「ファーウェイ決算と技術デカップリングの未来」をお伝えします。
2022年3月28日、中国通信機器・端末大手のファーウェイ(華為技術有限公司)の2021年決算が発表された。

二つの数字

衝撃を与えたのはアニュアルレポートの二つの数字だ。
売り上げ、マイナス28%。

純利益、プラス76%。

米国の厳しい制裁が、中国トップのテック企業であるファーウェイにどのような影響をもたらすのか、長らく注目されてきた。
ファーウェイに科されている制裁はいくつもあるが、主なものは米国企業による輸出禁止、および第三国企業であっても米国の技術を一定以上活用している場合の輸出禁止である。
米国の技術を使わせないという、テック・デカップリングはどのような効果を持つのか。
世界屈指のテック企業であり、かつ巨大な中国市場を背景に持っているのだから問題はないとの見方もあれば、どんな企業であっても対応は不可能との見方もある。