クラシック鑑賞「最前列がいい」と限らない深い訳
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澤先生が記事内で言及しているハクジュホールでは私も7/26にリサイタルを行うことになっているのですが、リクライニングシリーズという名がついており、なんと全席リクライニング可能なシート。映画館のようにリラックスしながら演奏を楽しめる工夫はこのホールならではです。ホールによって音もプログラミングも全然違うので、その視点で色々なコンサートを楽しむのもおすすめです。
注目のコメント
コンサートホールは多い日本ですが、オペラハウスはほとんどありません。オペラハウス(歌劇場)はハコではなく、そこに常駐してオペラが上演できる組織もついていることが大事で、中でも必ず必要なのがオーケストラ、合唱団、バレエ団、部隊関係のスタッフ、マネージメント、と言った専門技能の集団です。
もっともオペラハウスに近いのは新国立劇場ですが、残念ながらオーケストラがないのですね…例えば、ウィーン・フィルハーモニーがウィーン国立劇場の座付オーケストラであることは有名です。
ここで書かれているホールそれぞれには、たくさん楽しい逸話がありますが、一つどうしても言っておきたいのはカザルスホールについてです。
カザルスホールは日本大学が現在所有しています。非常によいホールで…あの規模のホールは経営的には赤字になるはずですので大学が運営してくだされば良いのですが、持っているのも芸術学部ですらなく、現在は完全に閉鎖されてしまっています。中でも中に素晴らしいパイプオルガンがあったのですがこれがどうなったか気がかりです。なぜならパイプオルガンは放って置くと使い物にならなくなってしまうから。
2010年ごろに閉館した時は、オルガニストと契約して空調管理なども行いメンテナンスフリーもするとなっていたようですがどうなっているのでしょうか?
日本大学はこの土地を購入する際に存命中であったカザルス夫人を訪問し、ホールの存続を約束したとされています。しかしホールは約束に反して閉館されました。スペインの国民的英雄でもあったパブロ・カザルスゆかりのホール。守る会もありました。今の望みは土地を都市再生特別地区に指定していて、ホール存続を要請してくれた千代田区が公共ホールとして上手く活用してはくれないだろうか…ということでしょうか…いつも、最も値段が安い席を買ってますが、こづかいの少ない僕にとっては、やはりこれが正解だったんですね。
≪そして、音は上へ上へと伝わるものですから、2階席や3階席のほうが1階席よりも音響が優れているホールが多いように思われます。こうした席は通常、1階席よりチケット代が安かったりもするので、実はお得で、よい選び方かもしれません。≫