「望まない転勤」やめたら、新卒応募10倍に。「会社が回らなくなる」その疑念をどう払拭したのか聞いた
コメント
注目のコメント
ワタシが以前に勤務していたラッシュジャパンは、原則として「異動は全て社内公募」で、本人の意を汲まない転勤・転居を行うことはありませんでした。当時、何かのセミナーでこの話をしたところ「そんなことをしたら不人気部門から社員が居なくなってしまう」という声。でも、むしろ「不人気部門」がある方が問題で、そっちの解決が先ですよね。
それともう一つのポイントは、キャリア形成の主体をどこに置くかという点。仕事のみならず住居まで会社に委ねる仕組みでは、キャリアにおける「自律心」などとてもじゃないけど育めない。会社主体の人事異動をやめると共に、社員自身のキャリアへの野心を育み、そのためのチャレンジ・変化を奨励する。
昨今の「ジョブ型」に私たちが求めているものの「本質」はこんなところにもあるのでは無いかと感じます。こういった事例を紹介していくのはいいですね。転勤によって本人や家族がこうむるいろいろな弊害が最近になってよく喧伝されていて、それ自体はよいことだと思います。しかし、一方で転勤がないと成り立たない会社の事情もあるし、転勤したい、できるという人もいます。会社と個人の希望がなるべく沿うのが1番で、どうしても無理ならなんらかのインセンティブをつけるというこの方法はひとつのよい事例になると思います。会社としては手間がかかるかもしれませんが、人材確保というメリットがあるならやってみる価値はありそうですね。
ダイバーシティー&インクルージョンといったコンセプトを掲げるということが、社内の人事制度を変える原動力にもなり得るということがすごいなと思いました。
色々と頭で論理的に考えたりすると、望まない転勤をなくすというのは、ビジネス上でのリスクから躊躇するには十分すぎる中でも、会社が大切にしたい価値観からブレないようにと徹底できたということが、AIG損保社が今後も社員を裏切らない良い決断をされるのだろうと希望を与えたかと。
他社も参考にしたいと学びにくるとのことですが、まずは各社が何を社内外に本気で公言・コミットするのか、というベースに立ち戻るのが大事なのかなと強く感じました。