米、ロが化学兵器使用なら対応 G20から除外支持=バイデン氏
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ベルギーでNATOやG7の首脳たちと会談を重ねた後のバイデン大統領の声明ですが、
・ウクライナへの軍事支援強化
・ロシアへの経済制裁追加(特に軍需産業へ。それから中国を名指しで牽制)
といった従来からの継続のほかに、目新しかったのは
・G20からのロシア除名の提案(代わりにウクライナを招く)
・ロシアが化学兵器を使用した場合、NATOが対応行動をとる
という2点でした。
G20首脳会合は年末にインドネシアでありますが、プーチン大統領はその頃には戦争犯罪者として国際指名手配されているかもしれず、今の時点ではどうなるかわかりません。
ロシアが膠着する戦況を打開するために化学兵器を使用することへの警告は、今週になってから頻繁に繰り返されています。
ロシアは、化学兵器を使用するとしても、「ウクライナ軍が仕掛けた」あるいは「密かに潜入した米軍の特殊部隊が仕掛けた」などと開き直るでしょうが、その場合でも、NATOはしかるべき対応をとると考えられます。ただし、それがどのような対応なのかは、明言されていません。会見とQ&Aは英語ですが20分くらいのコンパクトなもので、わかりやすいので、下記に貼った動画をご覧になったらよいと思います。
私のテイクアウェイは、
・米国は、国際社会のリーダーとして期待された役割をきっちり果たす覚悟である。
・経済制裁は、いつまで、どこまでと言わず、どこまでもやって行くので、プーチンは覚悟するがよい。
・エネルギーや食糧などの資源は、ロシア抜きで世界が回るよアメリカやカナダも含めた各国で対応すれば、心配することはない。
・化学兵器等をロシアが投入すれば、それに対応し彼らが後悔することを米国は躊躇なく行う。
・G20にロシアはいらないというのが米国の立場だ。
の5点です。
もちろん、スタッフが練り上げた内容でしょうが、原稿に目を落とさず、ユーモアを時折交え、記者を圧しながら主導権をしっかりとってテキパキと会見をこなす姿には、アメリカ人を惹きつけるものを感じました。同時に、プーチンを恫喝するための会見としてよく出来たものです。こういうことは、記者がまとめた記事(二次情報)を読むだけではわからないこと。
全部聞き取れなくてもいいので、動画を見てテキストだけでは現れないものを感じてください。
【バイデン大統領会見(ノーカット、20分)】
https://youtu.be/foubDkTeaeAロシアが国連常任理事国として適格かどうかを議論するときがきている。化学兵器を使ったあと、主要国会議にプーチン大統領がでてくるなら、厚顔無恥といわなければ。反ロ19カ国会議になる。