米大統領、NATO首脳会議に出席へ
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3月26日開催の首脳会議、ということですが、開戦から1か月後、ということで、その時までウクライナ政府がキエフを保持していれば、ウクライナ側がかなり有利ということになります。
キエフがすでにロシアの占領下にあれば、それはそれで、欧米諸国が決定しなければいけないことは多々あります。
バイデン大統領が首脳会談に行くというのは、象徴的な話で、米国は連日ウクライナへの支援を続けています。
昨日出された1兆6000億円の支援というのも、年間の国家予算が4兆円のウクライナにとっては、非常に大きなものです。
戦争は非常に金がかかり、1カ月もの戦争をウクライナが単独で続けることは不可能です。
アメリカ ウクライナ支援に日本円で1兆6000億円の緊急予算
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220316/k10013533661000.htmlおそらくこれまで通りの路線を確認するということが中心になるだろうが、状況が悪化していけば、もしくはロシア軍がウクライナ西部に迫ってくるようになれば、これまで通りとは行かないかもしれない。
今回の戦争は「二層構造」になっている、というのが私の理解です。
①ロシアがウクライナに軍事力で侵略を仕掛けたことで始まった、ある意味伝統的な(物理的な)戦争
②NATOを中心に日本などG7を含む西側諸国とロシアが対峙する経済封鎖という(新しい形の)戦争
②は、今のところ経済の分野で前例がないほどの包括的なパッケージを打ち出して、事実上ロシアを交戦関係にある国と同様に扱っているが、そのコアには一定の条件のもとで軍事力の行使を行う用意のあるNATO加盟国であることを忘れるべきではありません。
事実ロシア軍は、NATO構成国の国境(ポーランドとウクライナの国境)から60キロの地点まで空爆を行っており、仮にミサイルの落下地点が少しずれれば、ロシアとNATO軍の間で交戦行為が始まる可能性は否定出来ません。ロシアにとってパンドラの箱を開けてしまう(①と②のコア部分が一体化する)ことへの恐れは、彼らの軍事的冒険主義に対する抑止力になっていると理解すべきです。
その意味で、今回のバイデン大統領のブリュッセル訪問はロシアやロシアと友好関係にある国に対する圧力という観点からは意味のあることだと、私は受け止めています。