【VC年表】経済の先端はベンチャー生態系の進化にあり
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金が集まって新興企業に膨大に投資する仕組みが無いとユニコーンは現れない、ということですが、それが米国ではベンチャー・キャピタル、ということでしょう。
ベンチャー・キャピタルは必ずしも古いものではなく、新興企業に出資する金融資本は、英国やフランスにもありました。元は英国やオランダで発達した貿易船のための共同出資にさかのぼることができるでしょう。その多くは東インド会社のような、植民地経営への投資に集中していきました。
米国では、19世紀の前半だと、そのような共同出資を必要とする事業は、捕鯨でした。やがて、はるかに巨大な事業、大陸横断鉄道の建設が始まります。20世紀に入る頃には、J.P,モーガンや、鉄鋼王カーネギー家、石油王ロックフェラー家など、この事業に関わった人々に、世界でも空前の資本が集中するようになっていました。
これらの人々の資本が、エジソンの創立したGE、ロッキードやダグラス、ボーイングといった新興の航空企業に投資したのも、当時のVCといえます。
これらのVCが、戦後はパイオニアやディズニーといった映画産業、コカ・コーラなどの飲食産業といった新興企業にも投資し、やがてシリコン・バレーの新興企業に投資するようになっていきました。
米国でいうベンチャー・キャピタルとは何かというと、基本的にはプライベート・エクイティ・ファンドでしょう。日本のメガバンクや証券会社とは違います。
日本では、プライベート・エクイティ・ファンドの利用者は非常に少ないといえます。何百億円か以上の資産を預けて、大きなリターンを受け取るような個人は非常に少ない、ということです。
日本政府がつくった中小企業投資育成はありますが、護送船団方式の一部のようなものです。
日本で、プライベート・エクイティ・ファンドが、半分は回収できないことを前提に手堅い担保もとらずにハイリスク・ハイリターンの投資を新興企業に対して行わないのは、米国とは社会のあり方が違うのだから、仕方がないことです。日本は、明治時代から護送船団方式の国です。
どうしてもベンチャー・キャピタルに日本でハイリスク・ハイリターンの投資をしてもらいたければ、外国から呼び込むしかないでしょう。おそらくシンガポールや香港の華人系になると思いますが。それは、日本政府の体質とも、日本の大企業の希望とも合わないはずです。2021年の世界のベンチャー投資額は70兆円を突破し、今年2月ユニコーン企業が1000社を超えました。
その経済の先端の潮流と共に、ベンチャーキャピタルの産業史を紐解きます。
テクノロジー産業とハイリスク・ハイリターンのビジネスが、いかに結びついてきたのか。
これはもはやビジネスパーソンの必須教養と言えるでしょう。
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【一挙紹介】ゼロイチで稼ぐ、最強の投資家6選
https://newspicks.com/news/6794203?ref=user_9582VCの歴史がよくわかりました。直近ではFinTechに大型資金が集まっています。「日本のトップ企業を凌駕する世界のメガベンチャー」では11社中3社が入っている。Stripe、Klarna、そしてRevolut。
2月に1回の資金調達で1億ドルを集めたFinTechは30社にもなります。参考までに。https://www.ncblibrary.com/fintechs/1837
『ベンチャーキャピタリスト』を買おう、そう思いました。