パナソニックが大規模な米電池工場検討、オクラホマ州など候補
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今回の米国工場投資のポイントは、テスラ株を売却したパナソニックが4680専用にはしたくない思惑が見え隠れしている点ですね。
償却費が嵩んだネバダのギガファクトリーで懲りたというのも有りますが、元々三洋電機時代は全方位で1680を供給する方針でしたが、今や新型円筒型開発はテスラが牽引し、かつ大量購入してくれる優良顧客。NCA正極やシリコン含有負極もテスラからの要望で世に出たといってもよいです。
記事でも触れている他の電池も生産出来るようにするといっても円筒型であることには変わりはないでしょう。2170サイズの三元系ならレシピを変えて作れるように和歌山のマザー工場で検証を進めているはずです。さすがにPPESの角型は生産しないと思います。
あとは独自のパイプで米国政府から工場建設支援を受けられるか。また資源価格が高騰していくなかで、LFP正極の需要をどこまで見込んでニッケルやコバルトを調達出来るか。
ネバダに行くのを嫌って辞めた人も多いですから、工場立地も米国内でどこにするのか悩んでいるんでしょうね。少し前は全米で自動車工場誘致競争が行われていましたが、いまは半導体工場と電池工場ですね。この記事では誘致する自治体側の話はのっていませんが、雇用と税収目的に、補助金はもちろん短期的税金免除やインフラ整備(トヨタがサンアントニオに工場を作った時は日本人学校の充実も条件だったようです)など、大丈夫?くらいなすさまじい誘致競争が起きていると思います。
2020年に欧州における電池工場建設に関する市場調査をパナソニックは、欧州企業と協力して行いました。
そして1年後に調査を終了させていて、どうやら工場は建設しないような印象を受けました。
米国に工場を建設するのは、欧州より米国と踏んだのか、それもテスラ向け以外も検討しているあたりは、パナソニックが独自で顧客開拓していくという含みもありそうです。
アメリカは半導体の他、電池の工場を呼び込もうとしているのは、雇用だけでないようです。
パナソニックは補助金など有利な条件を引き出せることに大きな期待をしているんでしょうね。