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国連総会、ロシア非難決議採択 軍の即時撤退を要求 141カ国賛成

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    地経学研究所 主任研究員

    この決議の意義は3つあります。

    第一に、ロシアのウクライナへの武力行使を「侵略」と認定し、強く非難したこと。国連の集団安全保障は、安保理が平和に対する脅威を認定するところから始まります。国連憲章第39条は、安保理が、平和に対する脅威、平和の破壊、または侵略行為を決定することになっています。その認定があってはじめて、41条で定めた非軍事的強制措置の経済制裁、さらに42条で定めた軍事的強制措置へと進むことになります。しかし今回はロシアが拒否権を行使し、安保理で決議が採択されなかった。国連総会の緊急特別総会において、ロシアの侵略を非難することになったことが、まずは重要です。

    第二に、ロシアを孤立化させる米国の外交的勝利になったこと。141か国が賛成し、反対はベラルーシ、シリアや北朝鮮など5か国。さらに安保理で棄権したUAEも賛成に回りました。

    第三に、ウクライナがロシアに求めている即時撤退を、国連で圧倒的多数の国々が支持したこと。ウクライナの要求ではなく、これは世界の要求なのだとロシアに突きつけた。決議では、ウクライナの主権、独立、領土一体性を認め、国際的に認識されたウクライナ国境の領内にあるロシアのすべての軍事力の即時、完全で、無条件の撤退を求めています。さらに決議は、ウクライナ東部のドネツクとルハンスクの両州を独立国家として承認する決定を撤回することも要求しています。

    緊急特別総会は、単なる国際会議ではありません。重みが違います。ロシアはその重みを、これから感じることになるでしょう。

    See. FP, Colum Lynch, U.N. Denounces Russia’s Ukraine Invasion
    https://foreignpolicy.com/2022/03/02/un-denounces-russia-invasion-ukraine/


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    まず、国連では、安全保障に関する問題は、安全保障理事会で決定されることになっています。多国籍軍の編成や経済制裁、今回のような軍事侵攻に対する非難決議や撤退勧告も、安全保障理事会で扱う問題です。
     今回のロシア非難決議は、非難と撤退勧告なので、ロシアが従う義務のある強制力を持つものではありません。しかし、紛争当事国のロシア自身が拒否権を行使したことで、ロシア非難決議は安全保障理事会では可決できませんでした。
     安全保障理事会が機能不全に陥った場合には、全加盟国が投票する国連総会で安全保障の問題についての決議ができるとされています(ただし、異論もあります)。
     国連総会が安全保障問題についての決議を行うことは、「平和のための結集決議」と呼ばれています。
     今回、紛争当事国のロシアの拒否権行使でロシア非難決議ができなかったことが、安全保障理事会の機能不全と見なされ、「平和のための結集決議」が実施されることになりました。
     1982年に起きたイスラエル軍のレバノン内戦介入以来、40年ぶりのことです。
     「平和のための結集決議」の結果は、賛成141、反対5、棄権35と、圧倒的多数の賛成で可決されました。
     ロシアを擁護して反対票を投じたのは、ベラルーシ、北朝鮮、シリア、エリトリアとロシア自身だけでした。ロシアの影響下にあるといえるウズベキスタンやアルメニア、カザフスタン、キューバ、ベネズエラなども、棄権や不投票でした。
     ロシアの外交的孤立は、はっきりしました。ただし、この決議は、単なるロシアによる侵攻への非難と、撤退勧告なので、ロシアへの強制力が発生するようなものではありません。


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    東京大学 公共政策大学院教授

    インドは相変わらずの謎理論で棄権し、中国は協議が不十分だとして棄権。ロシアは決議が緊張を高めるとして反対。国連は以前から詭弁を弄する場でもあったわけだが、それでも何とか説得力を持たせようとしてきた。だんだんそうした外交の儀礼が成立しなくなる世界。


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