2022/3/3

【解説】ロシアへのSWIFT制裁は「まだ始まりにすぎない」

NewsPicks 金融ジャーナリスト
「経済制裁の最終兵器」は、ロシアのウクライナ侵攻を止めることができるのだろうか。
2月26日、米欧は、ロシアの一部銀行を国際決済ネットワークのSWIFT(国際銀行間金融通信協会)から排除すると発表。3月2日には、ロシアの7行の排除が決定した。
すでにロシア経済は、ルーブル安を中心に打撃を受けている。こうした中で、ウクライナ危機の先行きや世界経済を左右する対ロシアの金融制裁はどうなるのか。
元日銀審議委員で、現在は野村総合研究所(NRI)でエグゼクティブ・エコノミストを務める木内登英氏の解説とともに、最低限知っておきたい「7つのポイント」を一つずつ解説していく。
INDEX
  • ❶SWIFT排除「対象はまだ一部」
  • ❷最終手段は「コルレス制裁」
  • ❸ルーブル安ですでに大打撃
  • ❹デフォルトは「ほぼ確実」に起こる
  • ❺中国が「抜け道」になる
  • ❻ビットコインか、中銀デジタル通貨か
  • ❼原油高が世界経済には一番きつい

❶SWIFT排除「対象はまだ一部」