ロシア締め出し、各国に温度差 国際決済網、悪影響を警戒
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swiftは現状、金融機関規模に差をつけて部分遮断という措置に留めています。swiftを閉めれば必然ガスも油も小麦も断たれる以上、返り血が激し過ぎるという事情が西側にはあります。ここまでは言われている通りです。
しかし、急性的かつ短期的なダメージを与えるswift遮断に対して、アジアと欧米が規制するハイテク輸出規制も慢性的かつ長期的なダメージを与えます。直ぐに効果は見えにくいものの、重要産業の成長に関して芽が摘まれるという意味で着実にダメージは蓄積するでしょう。無意味ということは無いと思います。
swift遮断はいくら外準が潤沢にあるロシアでも程なく通貨危機になりますが、金融核兵器といわれるだけあって副作用はかなり広範に及びます。使わないに越したことはないのは確かです。SWIFTからロシアを外すと、現地に進出している日系企業の資金決済も困難となります。日本の場合、対露ビジネスの規模は限定的ですが、それでも進出企業には大きな悪影響となります。
日本でさえそうなのですから、ヨーロッパで対露ビジネス依存度が高いドイツなどにとり、ロシアのSWIFT排除という話は簡単ではありません。あのベーアボック外相さえ、この話にはデリケートでした。なかなか、このルートを遮断するという話は進まないと考えられます。
なお現在、ロシア系銀行・銀行の西側通貨での決済が制限されつつありますが、方やロシアは、当然ですがそうした制裁に参加していない中国の銀行との間では決済が出来る状況です。中国の四大銀は、技術はさておき、資産では世界トップクラスですから、このルートでロシアは決済をし続けることが可能です。日本の民間企業は反社と取引すると倒産するんですよ。福岡の比較的規模の大きい建設会社が、社長の暴力団幹部との接点を指摘されて銀行口座を凍結され倒産したのも記憶に新しいですね。社員も全員失業です。
一方で欧州はロシアと取引を続けるんですかね。その売上がウクライナ侵攻の軍事費にもなっているんですよね。