日本人の大半が知らない欧米流リーダー育成の肝
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同調文化の日本と違い、一人ひとりの個性を大切にする文化の欧米では、確かにいかに自分の意見を持ち、効果的に伝えるかという視点の教育は、学校のみならず企業でも重きをおいており、様々なトレーニングも提供しています。
例えば、マネージャーになる前後から、マネージャーとしてのリーダーシップのスキル、部下にハンズオン・オフするシチュエーショナルリーダーシップスキルのトレーニングや、さらにはピープルマネジメントなどのリーダーシップスキルのトレーニングを豊富に用意しています。
さらに、日本企業との大きな違いは、レコグニション&フィードバックカルチャーかもしれません。一人ひとりの伸びしろは、しっかりとフィードバックするカルチャーがあり、同時に褒めたたえるレコグニションも、立場に関係なくあるので、よりリーダーシップを求められる企業文化はあると思います。
リーダーとは、一定の立場以上が発揮するものではなく、どの立場でも誰でもリーダーですので、ぜひ自分らしくリーダーシップを武器として身につけると、さらに楽しい仕事へ繋がりますね。論理的思考ということでディベート力は大切だと思いますが、本来同じ目的を持っているはずの社内で打ち負かす的なことがしばしば起きます(予算の取り合いとか)。AかBかよりも、共通の目的に対して双方が納得できるCを協力しあって導くようなミーティングが意外に少ないと感じます(だからチャレンジャーのケースが日本でも海外でも盛り上がる)。
大学時代ディベートをやっていた人間として…
競技ディベートは色々な種類があるのだが、いずれも共通するのが
・自分の意見関係なく、賛成・否定どちらの立場にもなる可能性がある
・第三者を納得させる
・双方の話せる時間が同じである
という点で、これで鍛えられると思っている。
ようは自分の意見は関係ないし、相手の論破(や自分が論破したと思う)ではなく、第三者をより納得させられるか。
第三者(審判)は論理性を基にフェアであろうとするが、人間だから感情・価値観もある。なお、審判も自分の価値思想(どこまで立証責任を主張側に求めるか、フェアである前提でも例えば自国民と他国民で優先順位に差をつけるか、これらについても説得の可能性があるのか、など)を伝える場合もある。
多分本記事は、即興ディベート(パーラメンタリーディベートとも)と呼ばれるものを対象としていると思う。論題は、政策(例えば今ならロシア進行時に日本政府は○○すべきといった時事的なものとか)から価値観(バレンタインデーはダイバーシティに反する)など色々ある。
NDT(National Debate Tournament)方式とかアカデミックディベートと呼ばれるものもあり、これは日本だと半年に1回お題が変わり、日本政府(たまに国連とかもある)は〇〇すべきという政策ディベート。
どちらも準備は重要で、即興ディベートは幅広く、政策ディベートは深く、でもどちらも多く(必然的に多読)、相手もそういう準備をするからその場での機転も重要。
どんな方式でも、協議ディベートは論理を前提に、でも一定のフェアネスのうえで価値観・感情もあることを前提とする。ディベートというと論破という印象が強いかもしれないが、あくまで論理が前提で、論理がないと成立はしないが、決して感情・価値観を蔑ろにしているわけではない。ただ社会で応用する時に、論理前提のギャップが強いので、論破になりがちであることは自分や打ち込んでいた友人の体験としてもある。
自分のなかでフラットに検討していく・深めていく方法論を身に着けられること、またそのうえで、どっちかという判断を審判であればしないといけないなど、個人的には今の礎になっている。
情報を大量に扱って意思決定をしていく仕事をしていきたい方には、とてもオススメ。