2022/2/27

【副代表】台湾の「自由民主」の維持は、世界の利益だ

NewsPicks編集部
ウクライナにロシアが侵攻し、国際情勢が不安定化している。民主主義と権威主義の争いがより先鋭化し、対立の行く末が全く見通せなくなってきた。
そんな中、日本も無関心でいられないのが台湾情勢だ。中国は「台湾統一は核心的利益」と明言しており、将来的な統一への意思を隠していない。
ウクライナ情勢では比較的おとなしい中国だが、24日には中国の軍用機9機が台湾の防空識別圏に侵入しており、不気味な動きもある。
昨年春には、アメリカのインド太平洋司令官軍のフィリップ・デービッドソン司令官(当時)が、「中国が6年以内に台湾に侵攻する可能性がある」と発言して波紋を呼んだ。
中国の語気が強まり、侵攻リスクが高まるなかで、当事者である台湾政府は現状をどう捉えているのか。
「もし中国が武力で台湾に侵攻してきたら、どうするか。明確なのは、『自分の国は、自分で守る』ということです」
駐日大使館にあたる台北駐日経済文化代表処の蔡明耀副代表(公使に相当)への緊急インタビューで、台湾の危機感をお届けする。
蔡明耀/台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)副代表。1953年、台湾新竹生まれ。80年に外交部(外務省)に入省。94〜97年、駐フィリピン代表処副部長、09〜13年、在スワジランド中華民国大使館特命全権大使。13〜16年、台北駐大阪経済文化弁事処処長(総領事)に着任。2019年より現職
INDEX
  • 挑発はしない、屈しもしない
  • 破られた「現制度50年維持」の約束
  • いつ起きても、おかしくない
  • 自分の国は、自分で守る
  • WHOから排除されて

挑発はしない、屈しもしない