「量子技術」防衛省は及び腰 戦略検討も予算ゼロ
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量子技術について企業や省庁の温度感は残念ながら存じ上げませんが、AIが盛り上がっていた5-10年前のことなら経験があります。
誰もが知る一流企業の重役の皆さん相手にAI導入の重要性をご説明したことがあります。その時おっしゃったことが「まだうちがやる時期ではないな。他社さんが導入して成功したという実績がでたらうちも考えるよ」でした。
失敗するリスクを心配することは当然理解いたします。しかし、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」という言葉があるのも事実です。逆に失敗するのであれば早めに失敗しておいたほうが傷が浅い場合もあります。
共同研究などでご一緒してAI導入が上手くいった企業さんの殆どが、上役の方が議論に参加されて「よし、やってみよう。失敗したら責任は自分がとる。」とおっしゃられた場合でした。量子技術もそうだし、mRNAワクチンもそうだが、科学技術オリエンティッドな政策立案機構が必要ではないだろうか。
技術を知る科学者は政策のことに詳しくなく、政策を知る行政官は技術のことに詳しくない。
その分断を乗り越えない限り、技術に即した実現可能性のある政策が先手先手で生まれ、社会実装されることはないので、様々な分野の科学者が科学技術を基にタブーなく大局的な政策を提言するシンクタンクがあれば一つの解になり得る。細川proが仰る通り、日本のアカデミアの「軍事アレルギー」は深刻だと思う。
技術は良い使い方もできれば、悪い使い方もできる。悪い使い方をさせない制度設計が重要であり、「悪い使い方をされる恐れがあるから技術開発をしない」というスタンスを取ることは、良い技術の進展を放棄してしまうことであるし、悪い使い方をさせないルールセッティングの議論にも乗り遅れることとなる。
原子力も、原子爆弾として使うか、原子力発電として使うかで全く異なるものであるのに、同一視して論じられる。