花王製品の販売再開検討 スーパーのオーケー、顧客要望で
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正当な理由でも値上げを許さないという規範のもとでは、ステルス値上げか値上げしないための商品開発に企業が全力を傾けることになる。それは日本企業の生産性を低め、日本人の賃金も引き下げることになるのではないか。
こちらがOKのリリース。個人的には見出しの「販売再開検討」と明言するほどには読めないのだが…
https://bit.ly/33oAcIA
リリースを読み解いていくと
・従来500品目扱っていた
・1/31から145品目の取り扱いを中止した。その理由は条件交渉も含めた商品見直しの一環
・引き続き7割は販売を継続している
という言及があったうえで「なお、お客様のご要望に応じて取り扱いの再開も検討してまいります。」と書かれている。
ご要望に応じて、であって、現段階で再開を検討するとまでは明言できないと思うのだが…
もし現段階で再開を検討するという発表であれば「しかし、お客様のご要望も強かったため、再開を検討しております」といった検討していることについては事実表現になると思う。
OKは、先日の関西スーパーでもリリースのポイントが抑えられていた印象を持っている。しっかりと言葉に拘ると思い、その観点からは、見出しのようには、自分は読み取れなかった。こんなことやってるのですね。
昭和の遺物のような笑
昔のダイエーがまさにこの体質でした。
軍艦ビルと言われた本社ビルは偉そうなバイヤーが悪代官のごとく鎮座していて、出入りの業者にひたすら仕入れ価格の値下げを要求するのが仕事。品揃えは二の次でとにかく安いもの、価格勝負。
私も時計メーカー時代に営業マンに同行で軍艦ビルに足を運びましたが、メーカーのマーケティングや商品企画の立場を利用して、市場に関する情報力、品揃えやオリジナル商品などの提案力で頼られる存在に。
そのうち、営業マンは呼ばれなくなり、私だけ笑
私とバイヤーが決めた商品を全国の店舗ごとに品揃えに落とし込み、それを営業マンが納品するだけとなった。
一方で、ヨーカドーのバイヤーは価格以外の提案力を要求してくる。毎月、担当営業を差し置いて本部に行き、他社含むPOSデータを内緒でもらいつつ、それをもとに売り場全体の品揃えやオリジナル商品の提案をしてバイヤーの信頼を得た。
他社製品含む棚割も任せてもらえるとシェアも増える笑
この時から情報分析に基づく私の提案営業スタイルの基礎が出来たと思っています。
値下げ要求ばかりのダイエー末路は推して知るべし。
一方で、ヨーカドーがより提案力を要求してきたのは彼らの身内のライバルのセブンイレブン の存在。
いつもヨーカドーのバイヤーがセブンイレブンのすごさを語ってくれた。
たとえば、セブンイレブンのシャケ弁当は冷めても美味しいように計算して作られているのがすごい、尊敬に値するからこそ、身内のライバルには負けられないと。
もちろん、バイヤーごとに個性や個人差はありますが、おおむねの傾向としてはこんな感じ。
時代は移り変わってOKスーパー。
都内で安さで勝負のスーパーが、鳴り物入りで私の地元埼玉にもできた。
以前はイオンが入っていたビルです。
実はイオンの前は、買収前のダイエーが何十年も君臨していました。
イオンになって品揃えがまともになったと喜んでいたのも束の間。
OKになってモノによっては安いが品揃えはイマイチ。
陳列も下手なので生鮮食品とか美味しそうに見えない。
生鮮食品はヤオコーが良いのでついそちらにいくことが多いし、生鮮以外なら業務スーパーの方が安い。
OKがダイエーの末路を辿らなければ良いですが、価格要求だけだとバイヤーが頭を使わなくなるからどこかで限界が来る。