【実践】記者が学んだ「決算分析のプロセス」紹介します
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決算の読み解きのレベルはなんと言っても場数で決まる。経営には人生と同じで幾通りもの出来事が起き、決算とはその結果である。そのパタンレコグニションが、ある程度の場数を踏む事により浮き上がり判断できるようになる。ただしそのレベルは、三つの要素によって出来栄えが変わる。知識、センス、そして当事者経験の有無。当事者経験とは経営そのものもあれば、投資家やファンドマネージャーとして自らの分析結果で痛い目や良い目にあった場数。
「国破れて山河在り」という有名な中国詩の言葉があります。これは、争いごとによって国が荒廃してしまい、山と河は変わらずに存在しているという、日本で言うところの諸行無常にも通じるかと思っております...
ところが!
ビジネスに数多く散見されるのが、「ビジネス敗れて借金在り」。勝負の大型投資がうまくいかず、実入りは全然増えてないので、投資のために調達した負債をどうやって返済するのか、という状況です。
とりわけ、近年は企業買収が増えており、大勝負の買収に失敗して、残ったのは借金だけ...といったリスクにさらされるようになっています。
そんな状況を一目で見抜けるのがキャッシュフロー推移。もちろんキャッシュフローで全てわかるわけではありません。とはいえ、企業の健康状態を診るにはキャッシュフローが一番直感的にわかると。
人間にはそもそも認知に限界がある中、分厚い本になるほど多岐にわたる前提知識を頭に入れずとも、「この会社、ヤバいとちゃう」が一目でグラフ化できるのはキャッシュフローだと思っています。
私自身も今回の連載に参画したことで、ますますファイナンスへのモチベーションを深めました。今後は
①粗利益と減価償却費、研究開発費などをうまく料理し、PLそのものを深掘りする
②キャッシュフローとバランスシートをよりシンプルに理解していただくための指標をいくつか用意し、「企業の健康診断書」をフォーマット化
当社は「迷ったら挑戦する道を選ぶ」ことがモットー。こうしたチャレンジに邁進していきます。財務3表を組み合わせた分析で、資生堂を事例に分かりやすく解説されています。個別株投資を行いたい方は、株価の値動きだけでなく、このような分析を行うことが必要だと知ってもらいたいです。投資でなく投機を行ってしまっているケースがよく見られます。