2022/2/13

【提言】コロナ後は、「雪」で人を呼べ

NewsPicks編集部
日本人は、雪の貴重さを分かっていない──。
バブル期に空前のスキーブームを経験したにもかかわらず、日本にはウィンタースポーツが産業として根付いていない。
足元ではバブル世代がゲレンデにカムバックする動きも見られるが、冬季産業は大きく落ち込んだままだ。
そんな中、短期的なスキーやスノーボードのブームを追い求めるのではなく、雪を日本の観光資源と捉えて振興する活動を行っている人物がいる。
皆川賢太郎氏、44歳。
1998年の長野大会から4大会連続でオリンピックに出場したアルペンスキーの第一人者だ。
雪国で育った皆川氏は少年時代の空前のスキーブームや、その衰退とともに寂れていった地元の様子を目の当たりにしてきた。
ウィンタースポーツを産業として根付かせるためには、何が必要なのか。皆川氏に聞いた。
INDEX
  • ブームが去り、街も寂れた
  • 「雪」がキープできない
  • 外国人は「雪の価値」を知っている
  • 日本の勝機は中国の「囲い込み」

ブームが去り、街も寂れた

──現役引退後、「冬季産業再生機構」を設立し、冬の観光を振興しています。活動のきっかけを教えてください。