2022/2/12

【トップ直撃】ロッテ、Bean to Barのチョコメーカーを買収

NewsPicks編集部 記者
2月14日のバレンタインデーを控え、様々なチョコレートが店頭に並ぶこの時期。読者の皆さんは、ふだんチョコレートを買う際、何を基準に選ぶだろうか。
味や価格に加え、原料の調達におけるサステナビリティ(持続可能性)にも関心を寄せる消費者が増えてきている。
そうした中で、カカオ豆の調達からチョコレートの製造まで一貫して行う「Bean to Bar」という手法を日本でいち早く取り入れてきたのが、京都のクラフトチョコメーカーDari Kだ。
2022年1月、そのDari Kを菓子大手のロッテが買収した。
『ガーナ』や『コアラのマーチ』など、スーパーで手軽に買えるチョコレート菓子のロッテと、より高価格帯で、知る人ぞ知るクラフトチョコを手掛けるDari Kは、一見異色の組み合わせにも見える。
だがその裏には、これからのチョコレート市場を見据えた戦略があるという。
「いいことをしているから、その分高いんです」では納得してもらえない──。
NewsPicksは、シビアなチョコレート市場で戦ってきたDari Kの吉野慶一代表取締役とロッテの牛膓(ごちょう)栄一社長を直撃。買収の経緯と今後の戦略に迫った。
INDEX
  • 本当は、上場するつもりだった
  • ロッテは「口だけ」ではない
  • 「フェア」なカカオって何だ
  • 「口頭のアドバイス」では意味がない
  • セブン-イレブンで売る難しさ
  • チョコレート市場は、もっと広げられる