日立物流株の売却先、KKRやベインなどファンドが候補に-関係者
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日立物流としては、どう捉えているのだろう?
日立物流は、2016年に佐川(SGホールディングス)と業務資本提携をして、持ち合いをしたうえで経営統合を狙っていた(①)。これは元々日立がポートフォリオ再編を行っていた中で、日立物流自体も日立外の顧客を増やして成長していたし、ノンコアであることは明白だったので、株主構造も含めた動きで、この業務資本提携で日立の連結から外れた(59%→30%)。
しかし、2020年にその方向性は解消(②)。その後SGは売却をしていて、2021年9末時点では9.76%の保有となっている。また日立がいったん株を一定引き取って39.8%保有になっている。
このSGとの方向性がとん挫した一方で、日立の売却の方向性は変わらない。ジワジワ出していくより一気に売却したい。一方で株価が上がっている状態だから買い手を見つけるのは難しい。一方で株価が上がっているからこそ、下落をしてでもマーケットで売ることを選ぶのも一つの方法論ではあるが…Net Debt / EBITDAは約3.5倍と、全部を自社で引き受けるのは厳しそう(時価総額は約5000億円)。
提携という観点では、4月にMaerskと提携している。Maerskの提携・買収戦略を詳しく見たことがないので分からないが、ここは少し気になっている(③)。先日の郵船や商船三井の決算がコンテナ市況爆騰ですごいことになっていたが、Maerskはコンテナでトップで同じく利益が出まくっているので、それを投資に回す、というのは一つの方法。
でも国内連合という点でONEとか郵船などはどうだろう?
大株主の売却意向への対応では、最近リクルートの自社株ディスカウントTOBがあった(④)。
①https://newspicks.com/news/1473945
②https://newspicks.com/news/5250066
③https://newspicks.com/news/5809765
④https://newspicks.com/news/6631793