SBG、英アーム売却を断念 欧米当局が懸念、22年度上場へ
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孫社長、16時30分からの決算説明の大半はアームの新成長戦略の説明に充当
16時30分からの決算説明会で孫さんはマイクロコンピューターのチップの写真からスタート。やはりアームの戦略重要性を強調するところから話を始めました。
NVIDIAへのアーム売却という戦略案件は頓挫。
孫社長らしさが発揮されたのは決算説明会の席上で「2022年度のアームの上場を目指す」と宣言したこと。
さらに驚いたのがアームの直近期の売上と利益の数値を示し、数字の上で「アームが第2の成長期に入った」と示したことに加え、内容としても、優れた演算処理能力に加えて低電力消費を武器に従来からのスマホ分野に加えてクラウド分野でも売上が拡大したことを説明。
気候変動問題、脱炭素を受けた低消費電力へのニーズがアームへの最大のフォローの風。
限られた時間ではありますが、アームが成長し始めたこと、上場の現実性も高いのではないかと思わせるには効果的な孫社長の説明だったと思います。ソフトバンクグループがArmをNvidiaに売却することを断念したことは、Armにとっても全ての半導体メーカーにとってもよかった。もともとNvidiaという一つの半導体メーカーにArmを売ることは、他の半導体メーカーにとって迷惑な話だった。Armの最大の武器であるエコシステムと中立性が、特定半導体1社によって失われてしまうからだ。
この話は、孫正義氏がスタートアップのWeWorkというシェアオフィス企業に1兆円もの大金を投資したことで、本体が揺らいだことに発している。Armの価値は高いため売却することで現金化しようと思ったのだろうが、Armの強みを孫会長が本当に理解していなかったためにNvidiaへの売却、ということになった。
https://blog.newsandchips.com/2020-08-02-13-33.html
https://blog.newsandchips.com/2020-09-15-23-31.html
独占禁止法の視点からこのディールが成立しなかったことはとても良かった。ただ、上場することは、Armの立場からすると必ずしも100%万歳ではない。株主によっては短期的な利益の追求のために長期的な研究開発が出来なくなってしまう恐れがあるからだ。SBグループが買収する前との比較でかつての経営陣の一人がそう語っていた。ソフトバンクとしてはNVIDIAによる買収が成立しなかったため、ArmをIPOさせるしかありませんし、Armにとっても大規模な資金調達手段はそれしかないでしょう。ただ、以下の記事にあるように競合はIntel、AMDなど厳しい市場。
そして痛烈なのは「業界をリードするAppleのプロセッサ『Apple M1』は、Armではなく、Appleが設計を行った。Appleしか利用することができない、“捕虜”のような存在」
NVIDIAによる買収、失敗すればArmは業績低迷か
https://newspicks.com/news/6614197