【新潮流】活況の裏側。日本で起きていたIPOイノベーション
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マクロの金利上昇、バリュエーション調整による株価下落は致し方ないとして、KPIに恣意的な解釈を加えたり背伸びした見通しを示唆したりしてIPO時に自ら期待値を膨らませていた会社が、上場後の四半期決算発表で実態が露わとなり株価が急落する事例が散見されます。
万が一こうした事例が続くと海外の機関投資家は日本のコーナーストーン投資から間違いなく離れていき、それは将来にわたって我が国のグロース企業の資本政策に大きな悪影響を与えます。今こそ発行体や引受証券会社は「実態以上に盛り過ぎたプレゼンをしない/させない」ことを心がけたいところです。特に、KPIの定義を注釈で明記していない企業には要注意です。公取の資料はもちろんみました。
色々目が点になるところありましたが、
次の発展は、ダイレクトリスティングですかね?
いずれにせよ、マーケットは水物。
機関投資家はボランティアではありませんし、近江商人的な心を大切に、法のもとでの最適解を模索するのが、コーポレートファイナンスの楽しさかなと思います。この手の起業ハック、資金調達ハック的情報がとにかく日本ではやたらと流布している事には毎回いろいろ考えさせられる。
別にカッコイイ言葉で説明するまでもなく諸外国では当たり前にクロスオーバーファンドがベンチャーラウンドでも、IPO初値前の割当段階でも入る(ここで言うコーナーストーン)のは普通。
故に資本市場関係者がだけ使う専門用語わざわざ取り上げて「特別にスゴイテクニックを駆使している感」をもってこれが論じられることはおそらく日本以外では無いと思う。
何でこれがここにきて急に日本で騒がれているかというと、未上場レイトステージファンディングが不在だったところ主に過剰流動を理由にしてようやくちらほら出てきたから。
そして今回の株安によりそれはしばらくは足踏み、下手をすると2年前に時計の針が巻き戻る。
起業家はあまりテクニックに耳年増にならず本業に専念したほうが吉なマーケットモメンタムにあると思う。