2022/2/2

【BCG】コンサルはESG時代の「ルールメイカー」になる

NewsPicks 執行役員 CCO(Chief Community Officer)
競争すべき領域と、協調すべき領域を見極め、団体戦で勝つ──。
総務省の官僚時代、インターフェースの標準化などルールメイキングの前線に立ち、ボストン コンサルティング グループ(BCG)に転じてから、産業を超えたルール作りを支援する森原誠氏。
そんな森原氏は、新時代の経営戦略は「自社」の利益追求を超えた”ジャンプ”が必要だと語る。
日頃、熾烈な争いを繰り広げる競合と手を組むのには、マインドセットの大転換が求められるからだ。
では、日本企業は、そして私たちは、どのようにして発想を変えるべきか。そして、経営戦略として、ルール作りが求められる時代、コンサルの役割はどう変わるのか。その方向性について、語ってもらった。

ルール作りが苦手な4つの理由

──日本企業は「技術で勝って、ルールで負ける」と言われて久しいですが、なぜルールメイキングが苦手なのだと思いますか。
森原 私の考えでは、大きく4つあります。