パナソニック、国内でテスラ向け電池量産 米苦戦が教訓
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電池の国内生産はパナソニックの規模だと本来なら先ず有り得ません。4680のマザー工場として考えているのでしょう。
有象無象のバッテリーベンチャーも量産立ち上げのハードルはとてつも無く高く、歩留りの感覚が他の製品とは桁が異なるくらいローテクな生産技術は差別化要因として実は効いてきます。
しかしその生産技術も、液系か全固体かや円筒かパウチか角型か、負極にカーボンでは無くシリコンやリチウム金属を使うのかで全く変わります。
つまりバッテリーのドミナント・デザインが確立していない中での設備投資で、国内であれば再エネ調達の問題も有り、LCA規制を設けようとしている欧州輸出も難しい。車載用電池に投資しない理由は明白です。
パナは現行LiBなら無錫工場でカーボンフリーも実現してますから、わざわざ国内で数を稼ぐ必要は無いです。
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/04/jn210406-4/jn210406-4.html
4680の特殊要因と独自用途開拓用の国内工場(再稼働に近いですが)として、何かしらの戦略があるはずです。元々テスラ一本足打法はしなかった三洋電機の戦略に先祖返りしている。三洋出身者は少なくなったと聞いてますが。製造するのに苦しんでいたと思う(①、Teslaなのか、パナなのか、両社なのかは分からず)。
昨日、パナの4680の発表があった。製造が簡単ではない中で、CATLなどTeslaが調達している他社が作れそうなのかとか、作れなかった場合にそもそもフォームファクターとして広がりそうなのかなどが気になっている。
①https://newspicks.com/news/6092487
②https://newspicks.com/news/6611405サムスンやLGと違って事故を一度も起こしていないというのがパナの強みだったわけですが、後発で一気にシェアNo.1に躍り出たCATLも事故例が出てこないので、現状では品質、安全、価格の3点でCATLに勝てない状況です。ただ、テスラ側としてもチャイナリスクがあるので、「パナとは完全に疎遠になるつもりはない」というバランス感覚を持っているのでは。米合弁会社は開発、経営とも苦戦中ですが、パナとしては国内のほうがハンドリングしやすいかもしれません。EV時代になることは明白なので、パナらしい高品質な国産バッテリーを生み出してほしいですね。