2022/1/18
秘密のVC、異例の巨大1000億ファンド立ち上げの真相
中村幸一郎氏らが米シリコンバレーで創業したSOZOベンチャーズ(SOZO Ventures)の3つ目のファンドが、近くファンドレイズ(資金調達)を完了する見通しであることが分かった。
新ファンドは8億ドル、1000億円近い規模になるとみられる。一般的な米ベンチャーキャピタル(VC)ファンドの10倍を超えるサイズだ。
SOZOといえば、投資先の米スタートアップと日本の大企業を結び付けるフィクサー的な役割を果たすなど、日本の産業界に与える影響も大きい。中村氏と松田弘貴マネージング・ディレクターに、3号ファンドの狙いについて聞いた。
1000億に膨らんだ理由
SOZOは2021年4月から3号ファンドのファンドレイズを始めた。米証券取引委員会(SEC)の公開文書などによると、資金調達額は当初、5億ドル(575億円)の計画だったが、6億ドルに上方修正され、最終的に8億ドル(920億円)まで膨らんでいる。
1号ファンドの約1億ドル、2号ファンドの約2億ドルから一気に大型化した格好だ。
どれくらい巨大なのか。米ベンチャーキャピタル協会(NVCA)によると、2020年にファンドレイズしたVCファンドのサイズの中央値は7500万ドル(86億円)。SOZOの3号ファンドはその10倍以上ということになる。
出資者(LP)には、1号・2号ファンドでも投資していたSOMPOホールディングスやヤマトホールディングス、大同生命などが名を連ねる。
──3号ファンドは巨大ですね。思った以上に出資したい投資家が多かったのでしょうか?
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