2022/1/11

秋に上場へ。エアウィーヴ、スリープテックで描く成長戦略

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楽天グループや三菱UFJキャピタルが出資する機能性寝具の草分け、エアウィーヴが一段の成長へ向け、今秋に新規上場(IPO)する方針であることが分かった。時価総額にして500億円規模を目指す。
ここ10年でぐんと知名度こそ上げたエアウィーヴだが、どんな会社なのかは案外知られていない。競合も多く、成熟したマットレス市場で、いかに成長戦略を描くのか。高岡本州・会長兼社長に聞いた。
INDEX
  • パッドからマットレスへ
  • 参入障壁を“切断”
  • 体型測定システムを導入
  • 睡眠の可視化に商機
  • 医療・介護用に参入する
  • 浅田真央さん起用の理由
  • 釣り糸製造機で寝具をつくる
  • テック企業という評価を

パッドからマットレスへ

株式会社エアウィーヴ
1962年設立の中部化学機械製作所が前身だが、実質的には高岡氏が経営を引き継いだ2004年が創業年。当時、商品として売っていた釣り糸製造機を活用し、糸状の樹脂を絡めて作った寝具(敷きパッド)を開発・製造。2012年に社名を「エアウィーヴ」に変更。
──2022年秋にも上場するそうですね。
高岡 詳細は言えませんが、IPOの準備を進めています。上場を目指すのは、公開市場である程度の時価総額があれば、資本を使った大胆な戦略を実行できるからです。