米でコロナ入院が過去最多、過去3週間で倍増 オミクロン流行で
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医療現場にいると、割合ではなく実数のみがインパクトを与えるため、「重症化の割合が低い」ことはあまり実感できず、その光景はただただ過去のデジャブとなっています。
ただもちろん、十分なPPEがあったり、退院までのサイクルが大幅に短縮されていたり、ポジティブな変化も数多く感じられ、過去の経験が活きていることも実感できます。
ニューヨーク州では、すでにピークアウトを迎えつつあるような兆候もあり、ここが辛抱だと言い聞かせ、日々の診療を続けています。こういう時期は、コロナ以外の診療が手薄になります。個人レベルでは、より一層の健康維持が大切です。欧米でも差がではじめていますね。入院が過去最多のアメリカ。NYなどは都会はその中でも特に流行しているでしょう。ピークアウトの兆しが見えたのが救い。その一方で先にピークアウトしたイギリスでは今も入院患者が増えているものの現段階では前回の入院患者数のピークの1/2ていど。
あとデータ的に熱い国はフィリピン。特に首都マニラでは前回の波の3倍を越えてきています。これは前回の波の大きさも関係しているでしょうし、しばらく収束していたことで免疫が弱まっているのも関係しているのかも・・。マニラの病床にはまだ余裕がありますが急速に埋まっているので医療逼迫は時間の問題だと思う。
もう1つオーストラリア(AUS)も急増しています。この人が指摘するように人口が少ないので注目されてはいませんが、人口あたりで考えるとアメリカ以上、ただしフランスも同等。です。
https://twitter.com/bingsuzuki/status/1479863560255643650
ただし彼はAUSが『強い感染対策をしても感染爆発した』と考えているようですが、AUSはオミクロン前に方針を転換してマスク以外の規制はほぼ撤廃していてそこは彼の誤解だと思います。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000239645.htmlこの記事では触れていませんが、バイデン大統領は「入院を要する重症者と死者の大半はワクチンを受けていない人」と強調して、ワクチン接種を受けるように国民に呼びかけています。
アメリカ人のワクチン2回接種率は62%で、先進国の中では低い数字となっています。(日本は79%)