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欧米で新規感染者数が最多更新 オミクロン株猛威

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  • マウントサイナイ医科大学 精神科 助教授

    ニューヨーク市内の大学附属病院精神科救急外来に勤務していますが、コロナによる深刻な医療従事者不足のため、コロナ診療とは直接関係のない精神科急性期医療にも大きな影響が出ています。

    特に看護師の不足は深刻で、コロナ感染、濃厚接触で出勤できない看護師はもちろんのこと、コロナ禍以降の慢性的な看護師不足のため、派遣看護師の給与が高騰しており、週給1万ドル以上の給与を提示する看護師派遣会社もあり、病院を退職して派遣会社に乗り換える看護師が急増しています。病院を退職してすぐに同じ病院に今までより遥かに高い給与で派遣看護師として戻ってきたという笑えない話もあります。

    コロナ禍以降精神科急性期の患者さんも増えている一方、看護師不足により精神科病棟も病床削減を余儀なくされており、入院が必要な患者さんが救急外来に数日待機を余儀なくされることもしばしばで、精神科救急外来が定員オーバーのため、一般救急外来に留め置かる精神科の患者さんも多発する状況です。

    増加が著しい小児の精神科の患者さんは特に深刻な事態となっており、小児の精神科急性期医療は崩壊寸前の状態です。


注目のコメント

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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    ニューヨーク州では感染者数が1日あたり76000名程度にまで達しています。検査の陽性率は20%を超えており、実際の感染者はさらに多いと思われます。それは、現場でも肌で感じられます。

    入院リスクが低下しているのは間違いないと思いますが、あまりの感染者数の増加によって、医療負担は確実に増加しており、現場で診療にあたっている実感としては、昨冬とすでに同程度までには達してしまっていると思います。

    また、昨冬より厳しいのは、感染の広がりがスタッフにも大きなインパクトを与えており、看護・医療スタッフの確保が昨冬よりも厳しいことです。これが、デルタの感染流行時以上に感染者が増えていることの最大のインパクトです。

    幸いまだベッドが不足する状況にはなってはいませんが、すでにスタッフが不足する状況にはなっていて、医療機関の緊張は急速に高まっています。少なくともニューヨーク州に関しては、決して楽観視できる状況にはありません。私個人も、年末年始は通常の約2倍の診療を求められています。日本の医療スタッフは万が一に備えて、ブースター接種の完了を急ぐこと、会議は再び全てリモートに戻すこと、患者の診療時にN95の使用を徹底することなどが必要と思います。


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    東京慈恵会医科大学葛飾医療センター 小児科医・アレルギー科医・医学博士

    12月29日までのデータをまとめた英国の報告書を簡単にサマライズしました。

    https://newspicks.com/news/5512167?ref=pickstream_5351485

    ****************

    ▷重篤な転帰
    オミクロン株感染者計815人が、救急医療機関に入院または転院。
    入院者の年齢層は0~100歳(中央値:45.5歳)で、60.9%が40歳以上、30.8%が70歳以上。2021年12月29日までに、オミクロン株診断から28日以内に死亡したのは計57人。
    オミクロン株による入院リスクはデルタの約3分の1(ハザード比0.33;95%CI:0.30~0.37)。ワクチン2回接種後は、ワクチン未接種に比べリスクが65%低下。さらに3回ワクチン接種後81%まで低下。
    サブ解析で、5~17歳のオミクロンは、デルタに比べて入院リスクが低い(HR 0.42;95%CI 0.28~0.63)。

    ▷ワクチン有効性
    ワクチンの感染予防効果は、オミクロンはデルタに比べて効果が低い。
    アストラゼネカを2回目接種から20週後以降、オミクロンに対する感染予防効果はみられず。
    ファイザーやモデルナを2回接種20週後にはワクチンの感染予防効果が10%程度に低下。しかし3回目接種後2~4週目に効果は、約65~75%まで上昇(5~9週目に55~70%に、10週以上で40~50%に低下)。
    一方で入院予防効果は、ワクチン1回接種で52%、2回目接種2~24週後で72%、2回目接種から25週以上で52%まで低下。
    3回目接種2週後では88%のリスク低下。

    まとめると、オミクロン株に対するワクチン効果は、デルタと比較し低く、そして急速に低下。しかし入院に対する予防効果はある程度高く保たれ、特に3回目接種後、入院に対するワクチン効果は90%近くになる。

    ************
    少なくとも、インフルエンザや風邪と同程度のリスクとは言えず、入院から中央値5日で亡くなっており、40代の方もなくなっています。
    しかし、3回目の接種後あたりから少し落ち着ける可能性が高くなりそうな印象です。
    侮らず、しかしバランス良く捉え、ブースター接種をすすめていくフェーズと思います。


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    総合内科医 医学博士

    イギリスからの報告では、オミクロン株の入院リスクがデルタ株の約3分の1とされており、他の国からのデータでも程度の差はありますが、弱毒化の傾向がみられます。一方で、欧米を中心に爆発的な感染力が報告されており、私が勤務するニューヨークでも悲惨だった2020年4月の感染者数の約10倍ほどの感染者が出ています。

    オミクロン株自体の弱毒化や、ワクチン接種が普及したことにより感染しても入院や重症化をある程度防げることから、感染者数そのものが医療逼迫に与えるインパクトはこれまでの感染流行とは異なっています。一方で当然ですが、入院リスクが3分の1でも感染者数が3倍になれば同様の医療逼迫が起きます。この感染爆発はオミクロン株の市中感染が広がり始めている日本でも今後1~2ヶ月の間に起こる可能性が高く、感染爆発を想定した計画を立てておく必要があるでしょう。


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