2030年冬季五輪、年内にも内定 札幌本命、IOCと協議
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少なくとも長野五輪1998までは,日本で五輪を行う事には「お金の無駄」以外の批判はあまり見受けられなかったように思います。サマランチ時代に物凄く金権主義的な側面は表面化しましたが,それでもNG意識が強く出るということは無かったように思います。もちろん長野五輪1998でもボランティア問題はありましたが,2013年位の感覚でボランティア問題及び定期試験等の期間の問題をいくら大学関係者が訴えても,「あ,そう」で流されるような風潮でした(大学関係者こそ合わせるべき,との風潮)。
しかし,コロナ禍でその在り方はかなり変わりました。選手までもがその参加の是非を問われる状況になり,東京がどこかIOCの植民地にでもなったかの如くのIOCの在り方には非常に失望させられた面があります。本当に直前までごたごたは続き,お弁当大量廃棄など到底SDGsとも相容れない動きもあれば,アスリートファーストともいえない状況がありました。それこそ「ぼったくり男爵」だったわけです。
それを全て「ロトのテーマ」で押し流したとでもいうのでしょうか。確かに名曲かもしれませんが,それで全て解消するなどというのは筋違いです。
札幌は最早冬に五輪を安定的に行えるような気候環境とは言い難い面があります。仮に雪が確保できなかった場合,人工降雪で対処するとでもいうのでしょうか。ここは取り下げの1択に尽きます。羹にこりてなますを吹くの例えの通り、
五輪といえば脊髄反射的に拒絶反応を示すのは
賢明とはいえません。
2030年ともなれば、世界は全く新しい環境の
中にあるはず。その頃に、鎖国を続けていたら
国は滅んでいるはずです。
東京2020で、困難な条件のもとでの大会運営を
行うことができる底力を世界に示した今こそ、
その実績を五輪誘致を積極的に進めるべきでしょう。
その際、競技を行う札幌だけに限定した大会にせず、"Welcome Back To Japan" の姿勢を全面に打ち出し、昨年拾いそびれた観光需要を取り戻して、インバウンドを誘致することでTokyo2020で行った投資の元をとる発想の戦略を持って事に臨むべきです。
コロナ禍で凝り固まった悲観的で消極的な発想を転換する時が来ています。経費が膨大になった東京五輪への批判を受けて、札幌市は従来の計画を修正しています。経費を最大900億円圧縮し、総額2800億~3000億円に収めるといいます。競技会場も2カ所減らして13会場に。1972年大会の施設の多くを改修して活用し、ソリ競技は98年長野五輪のコースを使う計画に変更します。施設整備費は800億円に抑えました。
大会運営費は2000億~2200億円を見込み、企業の協賛金やチケット収入を充てる目論見ですが、開催経費を賄えるのかどうかは疑わしいです。
何より2度目の開催を目指す札幌は、招致の意義を明確に示す必要があります。大会ビジョンは「札幌らしい持続可能なオリンピック・パラリンピック」。これで、世界に説明し、住民の支持を得られるでしょうか。
私は無理な開催はやめるべきだと思います。